Argoat(アルゴート)レビュー:協力と駆け引きが生む幻想的な冒険ボードゲーム
Argoatは、8つの古代の知識を集めて楽園エデンを目指す、魔法的な世界観が魅力のボードゲームです。
プレイヤー同士の交渉と協力、そして最後の駆け引きが生み出すドラマチックな展開が、このゲームの真の魅力。
この記事では、実際のプレイレビューを基に、Argoatの魅力と気になる点を詳しく解説します。
ゲームの基本情報
Argoatは「Worlds of Mystery」シリーズの一部として制作された競技型カードゲームです。
- プレイ人数:3-5人
- プレイ時間:45-60分
- 対象年齢:10歳以上
- デザイナー:Y. Ohashi
プレイヤーは「エデンという比類なき美しさの土地で、住民には永遠の命が与えられる」という伝説の楽園を目指します。
ゲームの核となるメカニクスは、フロンティア(場所カード)を移動しながら知識を収集することです。
最初に8つの古代の知識をすべて集めてエデンに到達したプレイヤーが勝利します。
ユニークな点は、ゲーム中にプレイヤー自身がフロンティアカードを配置してボードを拡張していくことで、毎回異なる地形が生まれます。
Argoatの魅力:幻想的な世界で繰り広げられる知識の探求
8つの古代の知識を集めながら楽園エデンを目指す魔法的な冒険が体験できます。
美しいアートワークと豪華なコンポーネント
視覚的な美しさがゲーム体験を大きく向上させています。
Argoatは「多様な設定でテーマを魔法的に感じさせる」アートワークが最大の魅力です。
「ファンタジーのような美しい少女ともふもふのうさぎが描かれた」イラストレーションが印象的です。
特に注目すべきは「Brianaと呼ばれるうさぎのコマで、Argoat専用に特別に注文されたコマ」で、「輝くエメラルドなどのコンポーネントは豪華で注目を集める」仕上がりになっています。
「プレイヤーのコマよりもブリアナのコマの方が大きく」、「もう巨大だ」という声が上がるほどの存在感があります。
動的に変化するゲームボード
プレイヤーが配置するフロンティアカードにより、毎回異なる地形でゲームを楽しめます。
「新しいフロンティアの追加により、ゲーム全体を通して新鮮さを保ち続ける」のが大きな特徴です。
「カードを並べて作った地図を旅行する」ことで、「整然としたボード面から混沌とした形状のボード面まで、自分でカードを配置できるため、毎回異なる展開のゲームを楽しめます。」
プレイヤーは「道路が適切に接続される限り、フロンティアを好きな場所に配置することができ」、「将来のフロンティアがどこに配置されるかを予測する必要があり、ゲームに少し推理要素も加わります。」
協力と駆け引きの絶妙なバランス
序盤の協力から後半の駆け引きへと変化する緊張感が、このゲーム最大の面白さです。
「実際にArgoatをプレイしてみると、他のプレイヤーを妨害するゲームではなく、お互いに知識を共有しながらエデンに向かうゲームです」が、そこに戦略的な深みがあります。
「プレイヤーは優位に立つために、知識、エメラルド、アイテムを交換することもできます。
ただし、経験豊富なプレイヤーは取引に慎重になる傾向があり、後半のプレイでは此のメカニクスはあまり使われませんでした。」
「序盤では『たくさん知識を共有しよう、絶対にお互い損せずに手に入れよう』と調和的にプレイしていたのが、後半に近づくにつれて『これ以上共有すると他の人が先にゴールしてしまう…!』という切迫した空気になるのが真の楽しさです。」
戦略的なアイテムとうさぎシステム
ツールカードとブリアナを活用した独特なシステムが戦略性を高めます。
「ツールカードは、いわゆるアイテムです。
3回移動するなど強力な効果を持つツールカードを使用することで、ゲームを有利に進めることができます。」
「ブリアナにエメラルドを食べさせることで、プレイヤーはマス目分だけ移動できるようになります」という独特なシステムも魅力的で、「一手の差が大きいゲームなので、ブリアナを上手に使うことが勝敗を分けるようです。」
気になる点と対策
Argoatをより楽しむために知っておきたい課題とその解決方法をご紹介します。
難易度設定の中途半端さ
カジュアルとハードコアの中間的な位置づけが制約となる場合があります。
「Argoatは楽しくユニークな体験ですが、カジュアルとハードコアの中間にあることで制約を受けています」という指摘があります。
「魅力的なプレゼンテーションで良くデザインされていますが、何か特別なものが欠けているように感じます。」
対策:
ゲームには「初心者向けのモードとより完全な体験の2つのプレイ方法があります。
初心者モードは少し短く、グループの最初の数回のゲームに推奨されます」ので、まずは簡単なモードから始めて、慣れてきたら本格的なルールに移行することで楽しめます。
勝利条件の達成が早すぎる問題
ゲームの盛り上がりを十分に味わう前に終了してしまう傾向があります。
「通常、ゲームが面白くなる直前に終了してしまう感じで、これは勝利条件が少し簡単すぎることが原因と思われます」という課題があります。
対策:
編集部では「最初から2つのアイテムでスタートする」「最初から好きな場所カードを配置する」などランダム性を高めるローカルルールの提案もあり、工夫してプレイするための提案がありますので、慣れてきたらハウスルールを導入してみることをおすすめします。
交渉システムの活用度
上級者同士では交渉メカニクスが十分に活用されない場合があります。
上級者になると「経験豊富なプレイヤーは取引に慎重になる傾向があり、後半のプレイではこのメカニクスはあまり使われませんでした」という状況が生まれがちです。
対策:
初心者同士や家族でプレイする場合は、積極的な情報共有と交渉を楽しむことに重点を置くことで、このゲーム本来の魅力を存分に味わえます。
こんな人・シーンにおすすめ
Argoatが特に楽しめる人やプレイシーンをご紹介します。
ファミリーゲームとして
家族での週末ゲームに最適な設計となっています。
対象年齢が10歳以上で、プレイ時間も45分程度と適度な長さのため、家族での週末ゲームに最適です。
美しいアートワークは年齢を問わず魅力的で、「協力しながらエデンに向かう」というテーマは競争より協調を重視する家族にぴったりです。
ボードゲーム初心者の集まり
適度な戦略性で初心者にも親しみやすいゲーム設計です。
「適度な戦略性があるものの、主にどこに行くべきか、そしてフロンティアを配置する最適な場所を見つけることになります」ため、複雑すぎない戦略性が初心者にも親しみやすくなっています。
人数によって変わる楽しさ
参加人数により異なる魅力を楽しめるゲームです。
「参加者数が多い場合、プレイヤー間での交換や共有がより頻繁に発生したため、急いで知識カードを集めやすく、3人でプレイするよりもプレイ時間が短くなる印象でした」とあるように、人数が多いほど協力と交渉の要素が活発になり、違った楽しさを味わえます。
幻想的な世界観を好む人
ファンタジー世界に没入したい方には特におすすめです。
「Worlds of Mystery」シリーズの一部として、「Asahiroによる gorgeous art」が描く魅力的な世界観は、ファンタジー好きにはたまらない魅力です。
「ファンタジーのような美しい少女ともふもふのうさぎ」といった愛らしいキャラクターも、ゲームの雰囲気を盛り上げてくれます。
Argoatは「適切な人々には愛すべき多くの要素がある」ゲームです。
完璧ではないものの、美しいアートワーク、独特なゲームシステム、そして協力と競争のバランスが生み出す独特な体験は、多くのプレイヤーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。
エデンという楽園を目指す幻想的な冒険を、ぜひ体験してみてください。
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参照元・引用元