Bloodborne: The Card Game(ブラッドボーン:カードゲーム)レビュー|協力と裏切りが織りなす血の狩人体験
ホラーアクションの名作ビデオゲーム「Bloodborne」がカードゲームに。
この記事では実際のプレイ感とゲームの魅力を徹底解説し、購入前に知っておくべき情報をお伝えします。
ゲームの基本情報
名作ホラーアクションビデオゲーム「Bloodborne」を基にした協力と競争が絶妙に組み合わさったカードゲームです。
Bloodborne: The Card Gameは、3-5人用のカードゲームです。
プレイ時間は30-45分、対象年齢は14歳以上となっています。
ボードゲーム界の著名デザイナーEric M. Lang(Blood Rage、X-COM、Arcadia Questなど多数の名作を手がける)によって設計されました。
ゲームの核となるメカニクスは協力と競争のバランスにあります。
プレイヤーはハンター(狩人)となり、原作のChalice Dungeon(聖杯ダンジョン)を舞台にします。
モンスターとの戦闘を通じて血のエコー(勝利点)を集めることが目的です。
基本的にはプレス・ユア・ラック(リスク管理)の要素が強いゲームです。
「戦闘を続けるリスクと報酬のバランス」を常に考えながらプレイする必要があります。
各プレイヤーは同じ基本カードでスタートします。
ゲーム進行に応じて武器やアイテムをアップグレードしていきます。
BoardGameGeekでの総合評価は6.9(4,100件の評価)となっています。
複雑さレベルは2.05/5と、比較的覚えやすいルール設計が特徴です。
Bloodborne: The Card Gameの魅力
協力しなければ生き残れないが、最終的には競争相手という独特なプレイヤー関係が最大の魅力です。
絶妙な協力と競争のバランス
協力しなければ生き残れないが、最終的には競争相手という独特なプレイヤー関係が特徴です。
Meeple Mountainのレビューでは次のように評価されています。
「この機械的なメカニズムが組み合わさることで、これまでボードゲームで聞いたことのない調和を生み出している」
プレイヤーはモンスター戦では協力する必要があります。
しかし同時に血のエコー獲得では競争関係にあります。
この「frenemies(敵でもあり味方でもある)」な関係が重要です。
毎ターン緊張感のあるカード選択を生み出します。
戦略的なリスク管理システム
原作の「死ぬと血のエコーを失う」という要素を見事に再現したバンキングシステムが核となります。
ゲームの中核となる血のエコーのバンキングシステムは優秀な設計です。
プレイヤーは戦闘で得た血のエコーを「Blood Echoes」ボックスに置きます。
しかし死亡すると全て失ってしまいます。
安全に保管するには条件があります。
Hunter's Dreamカードをプレイして「Banked Blood Echoes」に移す必要があります。
Boards and Boozeのレビューでは次のように述べられています。
「リスクvs報酬の管理が絶妙で、毎ラウンド『続けるか、撤退するか』の判断に頭を悩ませる」
この緊張感のあるリスク管理こそが、プレイヤーを夢中にさせる要素です。
読み合いと心理戦の要素
同時プレイシステムにより相手の行動を読む心理戦が展開され、読み合いの楽しさを味わえます。
カードの同時プレイシステムにより、相手の行動を読む心理戦が展開されます。
各プレイヤーは秘密裏にカードを選択し、一斉に公開します。
先行プレイヤーがモンスターを倒してしまえば、後続プレイヤーは血のエコーを得られません。
さらに、Transformカードという特殊カードが存在します。
これを使えば、他プレイヤーのカード公開後に自分のアクションを決められます。
そのため「誰がいつTransformを使うか」という読み合いが生まれます。
レビューでは次のように評価されています。
「読み合いと戦術を考えながらプレイするチキンレース的な要素もあるゲーム」
原作の雰囲気を見事に再現
高品質なコンポーネントと忠実な世界観再現により、原作ファンも満足できる仕上がりです。
コンポーネントの質も高く評価されています。
Boards and Boozeでは次のように絶賛されています。
「厚いカードプレイヤーボード、チャンキーな血のエコーカウンター、高品質なカードでアートワークが本当に目立つ」
レビューでは次のような声が上がっています。
- 「カードの絵が、もうブラッドボーン好きにはたまらない感じで、大変カッコいい」
- 「武器や敵の名前、デザインが原作を忠実に再現している」
これらのことから、原作ファンからの支持が高いことがわかります。
気になる点と対策
基本ゲームにはいくつかの課題がありますが、拡張や工夫により解決可能です。
運要素の強さ
ダイスロールによる完全運任せの攻撃システムが一部で課題となっています。
ダイスロールによる攻撃は完全に運任せです。
Meeple Mountainで次のように説明されています。
「緑ダイスでも連続でバースト(追加ダメージ)が出れば満タンの8体力ハンターでも一撃死する可能性がある」
対策: ただし、「十分な情報が与えられているため、失敗は自分の判断ミス」という設計思想があります。
リスクを承知で挑むか、安全策を取るかの戦略的判断こそがゲームの醍醐味です。
運要素も計算に入れた戦術を立てることで楽しめます。
フォントサイズの問題
カードのフォントサイズが小さく、読みづらさを感じる場合があります。
Boards and Boozeでは「フォントサイズが少し小さい」という指摘があります。
対策: 以下の方法で解決可能です。
- テーブル照明を明るくする
- 必要に応じて拡大鏡を用意する
- プレイ環境を整える
また、慣れてくればカード効果を覚えるため、次第に問題にならなくなります。
こんな人・シーンにおすすめ
原作ファンから中級者グループまで、幅広い層が楽しめる設計となっています。
原作ファン・ホラーゲーム好き
武器やモンスターの忠実な再現により、原作の世界観に浸りながらプレイできます。
適度な重さのゲームを求める中級者グループ
軽すぎず重すぎない絶妙なバランスで、初心者でも理解しやすい設計です。
複雑さレベル2.05/5という設計により、「軽すぎず重すぎない」絶妙なバランスを実現しています。
Meeple Mountainでは「直感的なゲームで分かりやすいルールセット」と評価されており、ボードゲーム初心者でも理解しやすい設計です。
短時間で濃密な体験を求める場面
30-45分のプレイ時間で、様々なシーンに適した手軽さを提供します。
30-45分というプレイ時間は、次のような場面に最適です。
- ゲームナイトの軽いオープナー
- ヘビーゲームの合間の息抜き
- 時間が限られた平日夜のセッション
Boards and Boozeでは「クイックプレイで十分なリプレイ性を提供」と評価されています。
心理戦・読み合いを楽しみたいグループ
信頼と裏切りのバランスが楽しめる、プレイヤーの本性が現れる心理戦が魅力です。
Boards and Boozeのレビューでは次のように表現されています。
「疑いと利己主義が蔓延し、我々は不必要に死んだ:内なる獣が現れた」
このように、プレイヤーの本性が現れる心理戦が楽しめます。
信頼と裏切りのバランスを楽しめるグループには特におすすめです。
家族でのゲーム体験
協力要素があるため、経験者が初心者をサポートしながら楽しめる設計です。
対象年齢14歳以上とはいえ、ルール自体はシンプルなため、ホラー要素に抵抗がない家族であれば楽しめます。
協力要素があるため、経験者が初心者をサポートしながらプレイできる設計になっています。
このゲームは次のような評価を得ています。
「軽量でありながら豊富なバリエーション(拡張含めで最終ボス13体、ダンジョンボス15体、通常モンスター35枚、アップグレード70枚)により長期的な楽しさを提供している」(BGG抜粋)
適度な戦略性と手軽さを両立した優秀な作品です。
原作を知らなくても、協力と競争が絶妙に組み合わさったユニークなゲーム体験として楽しむことができるでしょう。
公式ルールブック へのリンク
(ファイルサイズが非常に大きい(72MB)ため表示されるまでにしばらく時間がかかります。)
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参照元・引用元
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