『ブリストル1350(Bristol 1350)』は、黒死病が広がる町から3台の荷車で脱出を図るレースゲームです。最初に町を出た荷車に乗っている全員が健康なら、その人たちの勝利です。ところが症状カードは本人しか確認できず、隣に座る仲間がすでに感染しているかもしれません。
プレイ人数は1〜9人、時間は20〜40分です。人狼のような正体隠匿ゲームの要素もありますが、勝敗を決めるのはダイスで進む荷車のレースです。誰が敵かを当てる推理だけでは勝てず、どの荷車に乗るかの判断や、ダイスの振り直しが勝負を分けます。
6人以上が集まる場で、短時間で盛り上がるゲームを探しているグループに向いています。4人以下で遊ぶことが多い場合は、魅力が落ちるという指摘もあるため、ほかの候補と比べて検討するのが無難です。
ブリストル1350の基本情報
| ゲーム名 | Bristol 1350(ブリストル1350) |
|---|---|
| 人数 | 1〜9人 |
| 時間 | 20〜40分 |
| 対象年齢 | 13歳以上 |
| デザイナー | Travis Hancock |
| 出版社 | Facade Games |
| 発売年 | 2021年 |
| 言語依存 | 中程度。治療カードとキャラクターカードに英語の効果が書かれています |
| 日本語版 | 今回調べた出典では確認できませんでした |
GeekDad のレビューによると、このゲームは2020年5月に Kickstarter で支援を募り、2021年3月に支援者へ届きました。Facade Games の Dark Cities シリーズの4作目で、箱は本の形をしています。イラストは Sarah Keele、グラフィックデザインは Holly Hancock です。
ブリストル1350のルールと遊び方
以下は英語のルールブックをもとにまとめたものです。
症状カード2枚の合計が6になったら感染
各プレイヤーは症状カードを2枚、裏向きで持ちます。2枚の合計が6以上になった時点で黒死病に感染し、その後に数字が下がってもゲーム終了まで感染者のままです。準備では4のカード(Buboes)を山札から抜いてから配り、3が2枚配られた人は配り直します。そのため、ゲームは全員が合計5以下の健康な状態から始まります。
駒は袋からランダムに引き、Birch、Cedar、Oak の3台の荷車に前から順に乗せます。症状カードを他の人に見せることは禁止です。
手番ではアクションを1つ選ぶ
各ラウンドは、誰かが6個のダイスをまとめて振ることから始まります。先頭を走る荷車の一番前に乗っている人から時計回りに、1人1回ずつアクションを行います。
- ダイスを2個振り直す:残りの4個はそのままにします。
- 治療カードを1枚引く:手札が3枚ある人は引けません。
- 駒を動かす:自分の荷車の先頭へ割り込む(Elbow)、前の荷車の最後尾へ乗り移る(Dash)、自分か1〜2席後ろの人を荷車から押し出す(Push)の3通りです。
治療カードは6種類あり、1枚ごとに2通りの使い方が書かれています。ダイスを2個固定する Arsenic、症状カードを2枚引いて手元の4枚から2枚を選び直す Pomander、いずれかの荷車で次に混ぜる症状カードを1枚仕込む Leeches などです。
ネズミが2個出ると症状が混ざる
ダイスの目はネズミとリンゴで、色は3台の荷車と同じ3色です。全員の手番が終わると、各荷車は自分の色が出たダイスの数だけ進みます。ある荷車の色でネズミが2個以上出ていたら、その荷車に乗っている全員が症状カードを出し、山札から1枚加えて混ぜたうえで、2枚ずつ配り直します。この時点で合計が6以上になった人は、その場で感染者となります。
町を出た荷車の全員が健康なら勝ち
荷車が町を出ると、乗員は感染しているかどうかを明かします。1人でも感染者がいれば、その荷車の全員が脱落してゲームは続行されます。最初の荷車が出た後、残りの荷車は次の1ラウンド以内に町を出られなければ閉じ込められてしまいます。健康な荷車が1台も脱出できなければ、感染者の勝ちです。感染者は健康だと嘘をつき、健康な人を勝たせないように動きます。
ブリストル1350の面白さと評価
協力と裏切りが同じ荷車の上で起きる
The Dice Tower の Blake は、このゲームを協力、レース、正体推理が合わさったゲームとして紹介し、8.5点を付けました。GeekDad のレビューでも、1つのジャンルには分類しにくいゲームだと評されています。同じ荷車の仲間とは協力して先を急ぎたい一方で、症状カードが混ざった後は、その仲間が感染者になっているかもしれません。ルールブックでも仲間との会話を勧めつつ、感染者は嘘をつくため注意が必要だと書かれています。
人数が増えるほど騒がしくなる
Bitewing Games のプレビュー記事の筆者は、製品版に近い試作品を4人から9人で遊び、4人では一手ずつ読み合う展開に、9人ではテンポの良さを保ったまま賑やかな展開になったと述べています。なお、この筆者は Hancock 家の友人であることを記事の末尾で明かしています。感染者として仲間に症状を移す側も、健康なまま逃げ切ろうとする側も楽しめたとのことです。
道具の手触り
GeekDad は、ダイスの角が丸く重みがある点や、ネオプレン製のボードを丸めて収納できる点を挙げています。キャラクターカードは両面仕様で、初心者がいるときは手番の選択肢が書かれた面を、慣れたグループなら特殊アクションの面を使います。
ブリストル1350の気になる点
キャラクターカードと駒の色の対応が分かりにくいという指摘は、複数のレビューで見られます。GeekDad のグループも、どのカードがどの駒に対応しているかを見分けるのに少し手間取ったそうです。当店が商品登録の際にまとめたレビューの要約でも、色の判別が難しいという声がありました。
同じ要約には、4人以下では魅力が大きく落ちるという評価や、カードにスリーブを付けると本型の箱が閉まりきらなくなるという指摘もあります。1〜3人用のルールも用意されていますが、プレイヤー同士の駆け引きがゲームの中心にあるため、少人数ではその面白さが薄れやすくなります。
ブリストル1350はこんな人におすすめ
6人以上で集まることが多く、20〜40分で終わる正体隠匿系のゲームを探しているグループに向いています。推理だけで勝敗が決まるゲームが苦手な人でも、ダイスによる荷車レースの要素があるため参加しやすいゲームです。対象年齢は13歳以上なので、子どもと遊ぶ場合は事前に年齢を確認してください。
ほかの正体隠匿ゲームと比べるなら、『スパイフォール2』や『タイムボム エボリューション』のレビュー記事もあります。どちらも会話で正体を探るゲームですが、ブリストル1350はそこにダイスのレースが加わる点が異なります。
ブリストル1350の輸入版で遊ぶときの注意
当店で扱うのは英語版で、日本語説明書は付属しません。英語が必要になるのは、主に治療カードとキャラクターカードの効果です。治療カードは6種類のみなので、効果を日本語で書いたメモを1枚用意しておけば、遊びながら確認できます。症状カードは数字だけなので英語は不要です。
英語のルールブックは PDF で公開されており、1〜3人用のルールや上級ルールも確認できます。
よくある質問
ブリストル1350は何人で遊べますか?
1〜9人です。プレイ時間は20〜40分で、対象年齢は13歳以上です。レビューの要約では6〜7人でのプレイが推奨されています。
英語が苦手でも遊べますか?
英語版のため、日本語説明書は付属しません。英語の効果が書かれているのは治療カードとキャラクターカードですが、治療カードは6種類のみです。効果を日本語でメモしておけば遊べます。
感染者はどうやって勝ちますか?
健康な人だけの荷車が1台も町を出られなければ、感染者の勝ちです。症状カードを混ぜて仲間に感染を広げたり、嘘をついて荷車に残ったりして、健康な荷車の脱出を防ぎます。
少人数でも楽しめますか?
1〜3人用のルールも用意されています。ただし、4人以下では魅力が大きく落ちるという評価もあるため、大人数で遊ぶほうが向いています。
商品情報
価格は 5,261 円です。新品未開封の並行輸入品で、英語版のため日本語説明書は付属しません。内容物はマグネット式ブックボックス、ラバープレイマット、木製ポーン9個、ミニチュアカート3台、ネズミとリンゴのダイス6個、リネンバッグ、カード64枚です。
ブリストル1350の商品ページ
通販ページで商品を確認する参考情報
- Facade Games「Bristol 1350」ルールブック(PDF): https://cdn.1j1ju.com/medias/c9/81/2a-bristol-1350-rulebook.pdf
- GeekDad「Can You Escape the Black Death in Bristol 1350?」: https://geekdad.com/2022/03/can-you-escape-the-black-death-in-bristol-1350/
- The Dice Tower「Bristol 1350 Review - with Blake」: https://www.dicetower.com/board-game-review/9348
- Bitewing Games「Bristol 1350 Preview」: https://bitewinggames.com/bristol-1350-preview/
- ボドゲーマ「ブリストル1350」: https://bodoge.hoobby.net/games/bristol-1350