Everdell(エバーデール)完全レビュー:森の動物たちが織りなす美しい街づくりの世界
プレイするたびに新たな発見がある美しい森の世界で、動物たちの街を築き上げる魅力的なボードゲーム「Everdell」の詳細レビューをお届けします。
この記事を読むことで、Everdellの魅力的なゲームプレイから実際のプレイ感まで、購入前に知っておきたい情報をすべて把握できます。
ゲームの基本情報
Everdellは森に住む動物たちが街を開発していくボードゲームです。
- プレイ人数:1-4人(最適プレイ人数3人)
- プレイ時間:40-80分(実際は50-70分程度)
- 対象年齢:10歳以上(推奨13歳以上)
- ゲームデザイナー:James A. Wilson
- アートワーク:Andrew Bosley
Everdellは「森に住む動物たちが、建設したり仲間を迎えたりしながら、自分たちの街を開発していく」ボードゲームです。ワーカープレイスメントとタブロー構築の要素を巧妙に組み合わせた中量級ゲームです。
プレイヤーは冬から始まって「冬⇒春⇒夏⇒秋」という流れで1年を過ごします。特徴的なのは各プレイヤーが自分のペースで季節を進められる点です。人によって季節が違うことがあり、Aさんは「夏」だけど、Bさんは「秋」という状況が生まれます。
ゲームの核となるメカニクスは、「①コマを配置する」「②カードをプレイする」「③季節を変える」のどれか1つのアクションを行うシンプルなシステムです。しかし、このシンプルさの裏には深い戦略性が隠されています。
Everdellの魅力:美しさと戦略性の完璧な融合
圧倒的な美術と奥深い戦略性が見事に調和したEverdellの魅力をご紹介します。
圧倒的な美術とコンポーネント
Everdellは最も美しいボードゲームの一つです。すべての作品がこの世界専用に作られており、戦略を考える代わりにカードのアートワークを見つめて時間を忘れてしまうほどです。
特に印象的なのは、圧倒的な存在感を放つ大樹です。Evertreeは、テーブルでEverdellを見たときに最も印象的で記憶に残る部分として、ゲームの象徴的存在となっています。
各リソースは独自の外観、形状、さらには感触を持っています。ふわふわのベリーは実際のベリーのような感触で、小さな小石は滑らかで素材に合った作り、ギザギザの樹脂は光沢があって価値があるように見えます。最後に小枝はおそらく最も基本的ですが、それでも小枝に似ており独自の造りと感触を持っています。
テーマとメカニクスの見事な統合
Everdellは没入感を追求しています。すべてのコンポーネント、すべてのアートワーク、このゲームのすべてが独自のアイデンティティを持っており、Everdellの世界を実際に歩いているような感覚にします。
例えば、特定の建設物をコントロールしていれば、クリッターを無料でプレイできる仕組みがあります。すべてのクリッターには自分の住む主要な建物があります。例えば、教師は学校を自分の家と呼びます。学校をコントロールしていれば、教師を無料でプレイでき、そうするときに建設カードに小さな閉じたドアトークンを置いて建設物が現在占有されていることを示します。
戦略的な深さと自由度
手番にやることは「コマを置く」か「カードを出す」だけなので、とてもシンプルです。しかしターンは他のいくつかのアクションに雪だるま式に発展し、より関与的で興味深いものにすることもできます。
最初の冬に使える自分のコマは「2個だけ」ですが、季節(ラウンド)が進むごとに自分の使えるコマが増えていき、最後の秋では「6個」まで増えます。この限られたアクションから始まることが素晴らしいです。最初の2つのワーカーだけで、最初のターンを最大化するためにそれらを使う方法について戦略的に考えなければなりません。
プレイヤー間の絶妙なインタラクション
Everdellの好きな部分の一つは、あなたが自分のゲームをプレイしながら一緒にプレイしていることです。多くの面でEverdellは間接的なプレイヤーインタラクションに満ちています。
プレイヤーインタラクションも、存在していながら意地悪でない本当に良いバランスを取っています。すべてのプレイヤーがワーカーに同じスペースを使用するので、ポジションの奪い合いや他の人がそこに行くのを防ぐための貴重なスポットの保持がある場合があります。しかし一般的に、特に後の季節では、あなたが望むものを得るために常に別のルートを取ることができます。
気になる点と対策
Everdellをプレイする際に気になる点とその対策をご説明します。
スロースタートの課題
Everdellに慣れるのに数回プレイかかりました。ゲームは4つの季節でプレイされ、多くの場合、最初の2つの季節は飛んで行ったかのように感じ、設定したすべてを達成するにはまだ遠いです。
対策:このスロースタートは意図的なゲームデザインです。最後の2つの季節は通常、この感覚を完全にひっくり返し、突然やることが多すぎるようになります。慣れてくると、早い季節でどれだけのことができるかを見ることが本当の挑戦になります。後の季節での選択肢と効果を最大化する楽しさを発見できます。
カード運の影響
カード運に見放されると、欲しいカードが全然来なくて点数が伸びないこともあります。
対策:「見えている手札と場のカードから堅実な戦略を立てるか」「カード運に賭けて、コンボの土台を作っておくか」の判断が悩ましくも面白いところとして楽しめます。「手札」でも「場にある8枚のカード」でもどちらを使ってもOKなので、選択肢は豊富にあります。
初心者には複雑すぎる懸念
「見る部分が多い」です。「ワーカーを置ける場所」がボード上の至る所にあるだけでなく、他プレイヤーの街(手元のカード)にもあることや、「使えるカード」が手札だけでなく場にも8枚あることから、色々と把握するのが大変です。
対策:1回遊ぶと慣れてきますし、ゲームは美しく、あなたのターンに多くの選択肢があるため、Everdellでのダウンタイムは、より高いプレイヤー数でも常に最小限に見えます。個人的には「重量級ボードゲームへのステップアップ」くらいにちょうどいい良いゲームと位置づけられます。
こんな人・シーンにおすすめ
Everdellが特におすすめの人やプレイシーンをご紹介します。
ファミリー層に最適
Everdellは家族全員が間違いなく遊びたがるゲームです。10-13歳の年齢層の子供たちにとって素晴らしいフィットで、ゲームは挑戦的ですが、決して罰せられるような感じはしません。
美しいゲームを求める人
ゲームのテーマやアートに引き込まれる人なら、Everdellより良い選択肢を多くは見つけられないでしょう。写真映えも抜群で、ゲーム会での注目度は間違いありません。
戦略ゲーム愛好者
Everdellでは複数の得点収集手段があり、すべての戦略や勝利方法をまだ見ていないように感じます。どのアクションもできない状態になったら、その人はゲーム終了という自分のペースで進められるシステムも戦略性を高めています。
ソロプレイ愛好者
Everdellは独特なソロモードも特徴としています。2人設定でEverdellをプレイしているような完全な感覚ですが、より思慮深く戦略的に時間を費やすことができます。
プレイ時間:各ゲームは50-70分程度でプレイヤー数に依存するため、平日の夜にも楽しめる長さです。
Everdellは完全なパッケージに可能な限り近いです。美しいアートワーク、巧妙なゲームデザイン、そして何度でも楽しめるリプレイ価値を持つこのゲームは、ボードゲーム愛好者なら一度は体験すべき傑作です。Everdellは訪れる価値がある場所であるだけでなく、身を寄せて決して離れたくない場所なのです。
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