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ボードゲーム Final Girl Madness in the Dark ファイナルガール マッドネス イン ザ ダーク

『ファイナルガール マッドネス・イン・ザ・ダーク』レビュー|1人用ホラー拡張の難しさ

『Final Girl: Madness in the Dark(ファイナルガール マッドネス・イン・ザ・ダーク)』は、1人用ホラーボードゲーム『Final Girl』の拡張セットです。殺人鬼ラチェット・レディと舞台となるウルフ精神病院、そして2人のファイナルガールが入っています。出版社は Van Ryder Games、デザイナーは A. J. Porfirio で、プレイ時間は1回20分から60分、対象年齢は14歳以上です。

この拡張単体では遊べません。遊ぶには別売りの『Final Girl』コアボックスが必要です。すでにコアボックスや他の拡張を持っていて、より手強い相手を探している方に向いています。

海外のレビューを見ていて一番目立っていたのが、なかなか勝てないという声の多さでした。数回遊んでも1勝もできていないレビュアーもいれば、15回ほど負け続けてようやく勝てたという投稿もあります。初めての『Final Girl』にこれを選ぶのは避けたほうがよさそうです。

ボードゲーム Final Girl Madness in the Dark ファイナルガール マッドネス イン ザ ダーク

Final Girl: Madness in the Dark の基本情報

ゲーム名 Final Girl: Madness in the Dark(ファイナルガール マッドネス・イン・ザ・ダーク)
種類 『Final Girl』の拡張セット(フィーチャーフィルムボックス)。遊ぶにはコアボックスが別途必要
人数 1人
時間 20分から60分
対象年齢 14歳以上
デザイナー A. J. Porfirio
アートワーク Vladyslava Ladkova
出版社 Van Ryder Games
収録 殺人鬼ラチェット・レディ、舞台ウルフ精神病院、ファイナルガールのヘザーとヴェロニカ
言語依存 あり。イベントカードやテラーカードの効果を英語で読む場面がある
日本語版 シリーズ1は CMON JAPAN から日本語版が発売されている。本作の日本語版は確認できず

箱の作りにも特徴があります。両面にイラストが描かれたカバーはマグネット留めになっており、外すと裏面がそのまま殺人鬼ボードと舞台ボードとして使えます。

Final Girl: Madness in the Dark のルールと遊び方

コアボックスの基本の流れ

『Final Girl』は、コアボックスに殺人鬼と舞台を1つずつ組み合わせて遊びます。Cthonic Studios のレビューによると、1ラウンドは5つのフェイズで進みます。前のラウンドで買ったカードを使って行動し、残った時間で次のカードを購入、続いて殺人鬼の手番、逃げ惑う生存者の移動があり、最後にアップキープフェイズでラウンドが終わります。行動はカードを出してダイスを振るのが基本で、振れるダイスの数は恐怖の度合いを示すホラートラックで決まります。殺人鬼は決められた手順に沿って動き、その後にテラーカードを引いて何が起きるかを確かめます。

同レビューによると、盤面の準備は15段階ほどあり、初回はルールを読むだけで10分ほどかかったそうです。

ラチェット・レディと狂人

この拡張に登場する殺人鬼ラチェット・レディは、病院の患者に独自の治療を施し、犠牲者を狂人(マニアック)へと変えていきます。Zatu のレビューによると、彼女自身の初期体力は低く、移動も限られていて、攻撃もそこまで強力ではありません。ただし自己回復能力を持っており、体力をどんどん増やし続けていきます。Reddit にプレイ記録を投稿したプレイヤーは、この体力トークンに上限がないことを、序盤のうちに体力を大きく削っておくべき理由として挙げていました。

フィナーレカードの内容によっては、彼女自身はほとんど動かず、代わりに狂人を差し向けてきます。狂人を増やさないためには、序盤から犠牲者を救出していくしかありません。狂人を犠牲者の状態に戻せる新しいアクションカード「Calm」も追加されています。

ウルフ精神病院の薬

舞台となるウルフ精神病院には、紫、ピンク、黄、そしてどの色としても扱えるワイルドの4種類の薬が散らばっています。薬のあるマスで手番を終えると、時間を使って1つ拾えますが、何色なのかは拾うまで分かりません。1つなら小さな恩恵ですが、同じ色を2つそろえるとより強力な効果が得られる反面、副作用も生じます。さらに3色を1つずつそろえると「Amped」状態になり、戦況が大きく有利になります。殺人鬼や狂人を気絶させる手段が用意されているのも、この舞台の特徴です。

ボードゲーム Final Girl Madness in the Dark ファイナルガール マッドネス イン ザ ダークの内容物

Final Girl: Madness in the Dark の面白さと評価

1つめは薬の仕組みです。Zatu のレビュアーは、本作で一番気に入った追加要素としてこれを挙げています。最初は副作用を怖がって手を付けなかったものの、薬なしではラチェット・レディが強すぎて、ヘザーでもヴェロニカでも歯が立たなかったそうです。

2つめは狂人の存在です。犠牲者が自分を追う側に回る仕組みは殺人鬼の設定とも見事に噛み合っており、その場で臨機応変に作戦を変えさせられる緊張感がある、というのが同レビューの評価でした。また、別の拡張に登場する殺人鬼ゼペットの人形と比べて動きが分かりやすいとも書かれています。ウルフ精神病院はほかの舞台よりも広く感じられ、探索できる場所が多いため、一番好きな舞台になったそうです。

3つめは、勝ったときの喜びの大きさです。Reddit の投稿者は、春のあいだ負け続けて嫌気が差していたと振り返っています。骨のハンマーを早めに拾い、フィナーレカードが発動する手番に攻め込んでようやく倒したときは、居間を7周も歩き回ったと書いていました。勝利すると封筒に入った特典アイテムを開封でき、この投稿者の場合は弾数が通常の2倍あるヴェロニカ専用の麻酔銃だったそうです。

イギリスのボードゲームカフェ Thirsty Meeples の商品ページでは、4件のレビューがあり平均評価は4.5となっています。そのうちの1人は「シリーズ2の良いシナリオだが手強い」と書き、自身は3戦3敗だったと書き添えていました。

気になる点と、合わない人の条件

最大の注意点はその難しさです。Final Girl はもともと難易度の高いゲームですが、Madness in the Dark はその難しさをさらに引き上げている、と Zatu のレビューは述べています。数回遊んでも勝ち星は0、用意された体力トークンの大半をラチェット・レディの体力増加に使ってしまった場面もあったそうです。Reddit のコメントにも、最初の1箱がこれだと Final Girl 自体が嫌になる人もいそうだという声がありました。

また、セットアップや序盤の運に左右されやすい点も挙げられています。Reddit の投稿者は、結果の大半がセットアップと序盤の数手で決まってしまうと感じ、最初の3手番で崩れたら早めにやり直すようにしていたそうです。15回ほど続いた敗北については、負けから学べる手応えが薄く、ただ苛立ちが残ったとも振り返っています。

Zatu のレビュアーは、イベントカードで盤上にほとんど何もしない人物が置かれ、アップキープのたびに覚えるルールだけが増えたことにも不満を述べています。

Final Girl: Madness in the Dark がおすすめの人

本作が向いているのは、すでに Final Girl のコアボックスや他の拡張で何度か遊んでいて、より手強い相手を求めている方です。Zatu のレビューでも、さらなる高難度の挑戦を求めるプレイヤーにはぴったりな拡張だと評されています。負けを重ねながら攻略法を探る過程を楽しめるかどうかが、選ぶときの分かれ目になります。

これから Final Girl を始める方には、各レビューとも他の拡張をおすすめしています。Zatu のレビューでは『The Happy Trails Horror』が、Reddit のコメントでは『Camp Happy Trails』や『Frightmare on Maple Lane』が、入門として遊びやすい拡張として挙げられていました。

輸入版で遊ぶときの注意

当店で取り扱っている商品は英語版です。遊ぶには別売りの『Final Girl』コアボックスが必要となります。アイコンとルールを把握していれば遊べますが、テラーカードやイベントカードの効果は英語の文章で書かれているため、手番のたびにテキストを読むことになります。

日本語版については、CMON JAPAN がシリーズ1の日本語版『ファイナル・ガール』のクラウドファンディングを2024年10月に実施し、2025年8月には10月お届け予定の追加予約を受け付けていました。Thirsty Meeples のレビュー投稿者が「シリーズ2」と書いている本作については、今回確認した範囲では日本語版の情報は見つかりませんでした。なお、コアボックスの基本ルールについては、CMON JAPAN が制作途中の日本語ルールを PDF で公開しています(製品版と内容が異なる場合があると注記されています)。

よくある質問

この拡張だけで遊べますか

遊べません。遊ぶには別売りの『Final Girl』コアボックスが必要です。コアボックスにこの拡張の殺人鬼と舞台を組み合わせて遊ぶ形になります。

何人で遊べますか

1人用です。プレイ時間は1回20分から60分ほどで、対象年齢は14歳以上です。

初めての Final Girl に向いていますか

海外レビューでは難易度が高いという声が多く、初めての方には『The Happy Trails Horror』など他の拡張が勧められています。

日本語版はありますか

シリーズ1は CMON JAPAN から日本語版が発売されています。本作の日本語版については、今回確認した範囲では見つかりませんでした。当店で取り扱っているのは英語版です。

商品情報

価格は 5,220 円です(通常価格 5,800 円)。当店では並行輸入正規品として取り扱っています。遊ぶには別売りの『Final Girl: Core Box』が必要です。

Final Girl: Madness in the Dark の商品ページ

通販ページで商品を確認する

参考情報

  • Zatu(board-game.co.uk)のレビュー: https://www.board-game.co.uk/final-girl-madness-in-the-dark-review/
  • Reddit r/soloboardgaming のプレイ記録(ColonelHectorBravado): https://www.reddit.com/r/soloboardgaming/comments/1gy52ke/after_15_drubbings_a_giddy_win_of_final_girl/
  • Thirsty Meeples の商品ページ(仕様とレビュー): https://thirstymeeples.co.uk/products/final-girl-madness-in-the-dark
  • Cthonic Studios の Final Girl レビュー(基本の流れ): https://cthonicstudios.com/solo-mine-final-girl-review/
  • CMON JAPAN のお知らせ(日本語版シリーズ1): https://cmonjapan.shop/blogs/news/final_girl_s1_lp
  • BROAD の記事(日本語版のクラウドファンディング): https://broad.tokyo/news/37451

出典の間で見方が分かれた点があります。Zatu のレビューはラチェット・レディの移動は限られていると書き、Thirsty Meeples のレビュー投稿者は殺人鬼の動きがとても速いと書いていました。

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