「ハリー・ポッター ラビリンス」は、人気ボードゲーム「ラビリンス」がハリー・ポッターの世界観で登場した作品です。
移動する迷宮を進み、キャラクターを集めるシンプルながら奥深いゲームの魅力と注意点を、ソースに基づいて詳しく解説します。この記事を読めば、このゲームがあなたに合うかどうかが分かります。
ゲームの基本情報
移動する迷宮の中でキャラクターを探し出す戦略的なボードゲームです。
「ハリー・ポッター ラビリンス (Harry Potter Labyrinth Game / Das verrückte Labyrinth – Harry Potter)」は、ラベンスバーガー (Ravensburger / Ravensburger Spieleverlag) から出版されているボードゲームです。
ゲームデザインはマックス・J・コバート氏 (Max J. Kobbert) が手掛けており、30年以上前に出版されたオリジナル版「ラビリンス」と同じゲームシステムを採用しています。
プレイ人数は2人から4人まで対応しており、対象年齢は7歳以上が推奨されています。ただし、Board Game Geekのコミュニティでは6歳以上でも楽しめるとの意見もあります。
1ゲームのプレイ時間は約20分から30分と比較的短く、手軽に遊べるゲームとされています。
ゲームの内容物は以下の通りです:
- ゲームボード 1枚
- メイズカード (迷宮タイル) 34枚
- トレジャーカード (キャラクターカード) 24枚
- プレイピース (駒) 4個
- 説明書 1冊(英語、ドイツ語、オランダ語、スペイン語、フランス語、イタリア語)
ゲームボードは7×7のマス目で構成されており、16枚の迷宮タイルはボードに固定されています。残りの33枚のタイルをランダムに配置して迷宮を形成し、常に1枚のタイルがボード外に残ります。
各プレイヤーは色の付いた駒を選び、ボードの対応する角(ホグワーツの各寮の色)に置きます。24枚のキャラクターカードはよく混ぜて各プレイヤーに均等に配られ、自分だけが見えるように山札として手元に置きます。
ゲームの目的は、自分の山札の一番上にあるキャラクターが描かれたマスに自分の駒を移動させることです。手番になったら、ボード外にあるタイルをボードの決められた列や行に差し込み、迷宮の通路を変化させます。
タイルを差し込むと、その列や行のタイルがすべて押し出され、反対側から新しいタイルが押し出されてボード外に出ます。この押し出されたタイルが次のプレイヤーの手番で使われるタイルになります。ただし、直前に押し出された場所と同じ場所に戻すことはできません。
迷宮の配置が変わった後、プレイヤーは自分の駒を移動させます。駒は通路で繋がっている限り、好きなだけ遠くまで移動できますが、壁を通り抜けることはできません。
目的のキャラクターがいるマスに到達できたら、そのカードを表向きにして脇に置き、山札の次のカードを新たな目的とします。山札のカードがすべてなくなったら、自分のスタート地点に戻る必要があります。
最初に全ての目的を達成し、スタート地点に戻ったプレイヤーの勝利となります。
迷宮の構成は常に変化するため、プレイヤーは自分の目的を達成しつつ、他のプレイヤーの進行を妨害するようにタイルを操作することが重要になります。
ハリー・ポッター ラビリンス (Harry Potter Labyrinth) の魅力
「ハリー・ポッター ラビリンス」には、多くのプレイヤーを惹きつける複数の魅力があります。
シンプルながら奥深い迷宮移動のパズル要素
シンプルながら奥深いパズル要素が、このゲームの最大の特徴です。
「ハリー・ポッター ラビリンス」は、オリジナル版から引き継がれたシンプルで分かりやすいルールが大きな魅力です。説明書も分かりやすく、すぐにプレイを開始できます。
特にボードゲーム初心者や、複雑なルールを学ぶのが苦手な人でも簡単に楽しむことができます。
しかし、単純なだけでなく、移動するタイルをどこに、どのように差し込むかによって迷宮の状況が大きく変わるため、先を読んで戦略的に考える必要があります。
自分の通り道を作るだけでなく、他のプレイヤーの行く手を阻むようにタイルを配置することもできるため、ちょっとした意地悪もゲームの面白さの一つになります。
このような、シンプルさの中にある戦略性が、このゲームを長年愛される定番たらしめている理由です。
戦略と運の絶妙なバランス
このゲームでは、戦略性と運の要素が絶妙にバランスされています。
このゲームは、タイルの移動による戦略的な要素と、次にどのキャラクターを引くかという運の要素がバランスよく組み合わさっている点も評価されています。
タイルの配置を考えるのは戦略的ですが、運が良いプレイヤーは、引いたキャラクターが自分の駒の近くにいる場合もあります。逆に、ボードの端から端まで移動しなければならない場合もあります。
しかし、プレイヤーは皆複数のキャラクター(例えば4人プレイでは各6キャラクター)を見つけなければならないため、一度の運が悪くても最終的にはバランスが取れる傾向にあるようです。
この運の要素があることで、ボードゲーム経験者と初心者が一緒にプレイしても楽しむことができ、子どもたちの先を見通す思考力を養うのにも役立つと考えられています。
ハリー・ポッターの世界観に浸れるデザイン
ホグワーツの世界観を再現した美しいデザインが、このゲームの大きな特徴です。
「ハリー・ポッター ラビリンス」は、その名の通りハリー・ポッターの世界観が色濃く反映されたデザインが魅力です。ゲームボードの背景は、ホグワーツの地図を彷彿とさせるデザインで、壁には小さな本棚や呪文が描かれています。
迷宮が移動する様子は、ホグワーツの動く階段を連想させ、テーマとゲームシステムが非常によく合っていると感じる人もいるようです。
探す対象となるキャラクターも、ハリー、ロン、ハーマイオニー、ダンブルドア、ハグリッド、ヘドウィグといったお馴染みのホグワーツの住人たちが多数登場します。
キャラクターを集めるという目的は、ハリー・ポッターファンにとっては特に魅力的でしょう。このゲームを楽しむために特定のハリー・ポッターの知識は必要ありませんが、ファンであればデザインや登場キャラクターに喜ぶことは間違いありません。
高いリプレイ性で長く楽しめる
迷宮のランダム配置と変化し続ける構造により、何度でも新鮮な気持ちで楽しめます。
迷宮の初期配置はランダムであり、ゲーム中にタイルが常に移動することで迷宮の構造が変化し続けます。これにより、プレイするたびにゲーム展開が変わり、飽きることなく繰り返し遊ぶことができます。
特に7歳から13歳くらいの子どもがいる家族にとっては、何度も「もう一度遊びたい」という声が上がるような、魅力的なゲームだと考えられています。プレイ時間も短いため、ちょっとした空き時間に手軽に楽しめる点も、リプレイ性の高さにつながっています。
惜しい点・注意点
魅力が多い一方で、いくつかの気になる点もあります。
- コンポーネントの一部: 特にプレイに使用する駒は、カラフルな木製のシンプルなポーン(ペグ)であり、オリジナル版の魔法使いの駒などと比較すると、少し味気なく感じるという意見があります。また、キャラクターカードも少し薄めであったり、開封時にシートからパンチアウトする必要があったりする点が挙げられています。しかし、駒は耐久性があり、カードも山札として使用するだけなので、耐久性はそれほど問題にならないという見方もあります。
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タイルの動き: タイルをボードに差し込む際に、少し詰まったり引っかかったりして、手動で修正が必要になることがあるようです。
ただし、これは許容できる範囲の労力だと述べているレビューもあります。 - 新しいルールの欠如: ゲームシステムはオリジナル版「ラビリンス」と基本的に同じであり、ハリー・ポッターの世界観を活かした特別なルール(例えば魔法を使うなど)は追加されていません。
- テーマを活かしたデザインは素晴らしいものの、ゲームプレイ自体には目新しい要素がないため、オリジナル版を既に持っているプレイヤーにとっては、デザイン以外に大きな変化は感じられないかもしれません。しかし、ハリー・ポッターの世界観が好きでオリジナル版を持っていない方にとっては、この点は問題にならないでしょう。
こんな人におすすめ
「ハリー・ポッター ラビリンス」は、以下のような方々に特におすすめできるゲームです。
- ハリー・ポッターシリーズのファン:ゲーム全体にハリー・ポッターの世界観が散りばめられており、お気に入りのキャラクターを見つけたり、ホグワーツのような動く迷宮を探索したりする体験を楽しめます。
- ボードゲーム初心者の方:ルールが非常にシンプルで分かりやすいため、初めてボードゲームを遊ぶ人でもすぐに理解して楽しむことができます。
- 家族で一緒に遊べるゲームを探している方:対象年齢が7歳からで、戦略性と運の要素がバランスよく含まれているため、幅広い年齢の家族が一緒に楽しむことができます。
- 短時間で手軽に楽しめるゲームを求めている方:1ゲーム20分〜30分程度で終わるため、空き時間にもサッと取り出してプレイできます。
- パズル要素や移動ルートを考えるのが好きな方:刻々と変化する迷宮の中で、どのようにタイルを動かし、自分の駒を進めるかを考えるのが好きな人には特に面白く感じられるでしょう。
シンプルながらも毎回異なる展開が生まれるため、繰り返しプレイしたくなる魅力があります。ぜひ家族や友人と一緒に、魔法の迷宮に挑戦してみましょう!
日本全国送料無料。15時までのご注文は当日発送しております。
参照元・引用元
- Harry Potter maze-shifting fun - The Board Game Family
- Das verrückte Labyrinth – Harry Potter | Board Games | Games | Product line | Pegasus Spiele Onlineshop
- HARRY POTTER LABYRINTH is Great for Hardcore HARRY POTTER Fans — GeekTyrant
- Harry Potter Labyrinth
- Harry Potter Labyrinth - Ravensburger - 2019 – Spielstil
- Harry Potter Labyrinth - Tower of Games
- Harry Potter Labyrinth Review - GamesReviews.com
- Ravensburger Harry Potter Labyrinth von Ravensburger - Spielregeln & Rezension
- Harry Potter Labyrinth – Board Game Bliss
- Harry Potter Labyrinth – How to Play - GamesReviews.com
- Harry Potter Labyrinth – The Gamers Den MN
- Ravensburger Harry Potter Labyrinth Review – What's Good To Do
- Tabletop Game Review – Harry Potter Labyrinth
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