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ボードゲーム Kites カイト Kites 砂時計 協力型リアルタイムゲーム 6色の砂時計を使い仲間と協力してカラフルな凧を空高く舞い上げる戦略的かつ緊張感あふれるボードゲーム

『Kites(カイト)』レビュー|砂時計6本の協力ゲームのルールと輸入版の注意

『Kites(カイト)』は、6 本の砂時計を凧に見立て、どれも落としきらないように全員で返し続ける協力ゲームです。Floodgate Games が出し、デザイナーは Kevin Hamano。2〜6 人で、1 回はおよそ 10 分で終わります。

やることは、カードを 1 枚出して同じ色の砂時計をひっくり返すだけです。それなのに、カードを出せば助かるとは限らない。返したばかりの砂時計をもう一度返すと、砂の少ない側が上に来て、かえって早く落ちきってしまうからです。急ぐより待つほうが難しいゲームです。

声を掛け合って短時間で盛り上がりたい卓、長いゲームの前に 1 本挟みたい卓なら、手に取る価値があります。一方で、速さと集中を求められるゲームが苦手な人が多い集まりや、同じゲームを何度も繰り返し遊びたい人は、下の「気になる点」を読んでから決めたほうがいいでしょう。

ボードゲーム Kites カイト Kites 砂時計 協力型リアルタイムゲーム 6色の砂時計を使い仲間と協力してカラフルな凧を空高く舞い上げる戦略的かつ緊張感あふれるボードゲーム

『Kites(カイト)』の基本情報

ゲーム名 Kites(カイト)。出版社の商品ページの見出しは Kites Time To Fly
人数 2〜6 人
時間 約 10 分
対象年齢 10 歳以上
デザイナー Kevin Hamano
イラスト Beth Sobel
出版社 Floodgate Games
内容物 砂時計 6 本、凧カード 53 枚、チャレンジカード 12 枚、ルールブック
言語依存 カードは色と記号だけで、ゲーム中に文章を読む場面はない。ルールブックは英語
日本語版 あり(アークライト「カイト 完全日本語版」、2023 年 6 月 15 日発売)

砂時計の長さは色ごとに違い、ルールブックの表記では赤 30 秒、橙 45 秒、黄 60 秒、白 60 秒、青 75 秒、紫 90 秒です。ルールブック自身が、時間は目安で多少のばらつきは遊びに影響しないと断っています。受賞歴としては、出版社のページが Mom's Choice Award(2023 年、家族向けボードゲーム部門)の受賞と、Golden Geek のノミネートを挙げています。

Kites のルールと遊び方

以下は Floodgate Games が公開している英語のルールブックに沿った説明です。

準備

6 本の砂時計の砂をすべて片側に寄せ、横に倒して中央に置きます。凧カードを混ぜ、人数に応じて各自に 3〜5 枚を伏せて配ります。この時点ではまだ手札を見ません。残りのカードは全員の手が届く位置に山札として置き、最近凧を揚げた人がスタートプレイヤーになります。

手番の流れ

スタートプレイヤーが白の砂時計を立てたら開始で、ここで全員が手札を見ます。いったん始まると途中で止める方法はありません。手番の人はカードを 1 枚、自分の前に表向きで出し、描かれた色の砂時計をひっくり返します。横倒しのままの砂時計なら、砂が上に来る向きで立てるのが決まりです。返し終えたら山札から 1 枚引き、時計回りに次の人へ移ります。

色が 1 つのカードは、その色の代わりに白を返してもかまいません。色が 2 つのカードは両方を返し、白には使えません。白に対応するカードは無いので、白は 1 色カードを回して守ることになります。カードを出すのを少し遅らせるのも認められていて、ルールブックはこれを危険だが有利になることもある選択として書いています。

グランドフィナーレと勝敗

山札が尽きるとグランドフィナーレに入ります。手札は最後まで出し続けますが、白の砂時計はもう返せません。全員がすべてのカードを出しきれば全員の勝ちです。どれか 1 本でも砂が落ちきればその場で終わり、残ったカードの枚数でどこまで行けたかを確かめます(0 枚、1〜6 枚、7〜15 枚のように段階が分かれています)。

ウォームアップとチャレンジ

難しすぎるときは、橙と紫の砂時計と、その 2 色を含むカード(山のおよそ半分)を抜いて遊ぶウォームアップモードがあります。慣れてきたら、12 枚あるチャレンジカードの出番です(混ぜる枚数は自由)。「嵐」は引いた時点で宣言し、次の手番に出してすべての砂時計を返します。「絡まった糸(Crossed Lines)」は全員が左右の人と手札を 1 枚ずつ交換し、「飛行機」は、そのカードが次の手番で覆われるまで誰も話せません。

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Kites の面白さと評価

一つめは、速さより注意の配り方が問われる点です。レビューサイト brettspielblog.ch は、厄介なのはテンポではなく、長さの違う 6 本を常に見続けることだと書き、2 色のカードでは相談が欠かせないとしています。ドイツ語のレビューサイト jungundaltspielt.de の Paul Theisen さんも、立てたばかりの砂時計を返す意味はないと指摘します。要るのは、正しいカードを正しい瞬間に出す判断だというのです。ボドゲーマの利用者レビューにも「早く回すよりも、タイミングや待つことも肝心」という声があります。

二つめは、遊ぶたびに卓がうまくなっていく感覚です。brettspielblog.ch は、基本ルールでも何度か挑戦が要る一方で学習曲線があり、グループがかみ合っていくのが分かると評しています。ボドゲーマには、序盤に特定の色を温存しようとすると手札が偏るので気にせず始めたほうがいい、という攻略の投稿もありました。

三つめは、ルールの短さに対する盛り上がりの大きさです。BoardGameGeek の W. Eric Martin さんはレビュー用に 13 回遊び、遊び心地が『ザ・マインド(The Mind)』を強く思わせると書いています(出版社の商品ページに引用)。littleboardgamers.com の Matthew Bailey さんは、リアルタイムの反応ゲームは普段好まないのに、協力型だとうまく働いたと述べていました。

気になる点と、合わない卓の条件

いちばん大きいのは相手を選ぶことです。Theisen さんは、速さと集中が要ると聞くと断る人が多く、一緒に遊ぶ人を見つけるのが簡単ではないと書いています。もっとも、基本ルールなら全員が注意して落ち着いて遊べばそれほど慌ただしくはならず、チャレンジカードを入れると忙しくなる、とも添えていました。

繰り返し遊ぶ力については評価が割れます。Theisen さんは、一度遊ぶとおおむね同じ展開になり、もう一回と言い出すには説得が要るとしました。Bailey さんも、何度も続けて遊びたいゲームではないと書き、長いゲーム会の前の肩慣らしに向くとまとめています。一方で Tom Vasel さんの感想は、何度か続けて遊んだというものでした(出版社のページに引用)。

部品にも指摘があります。Theisen さんは砂時計の底が小さく、夢中になると倒れやすいと書きました。Bailey さんは砂時計の端の印刷がずれていたことと、カードの光沢が強くて持ちにくいことを挙げています。ボドゲーマの利用者レビューにも、砂時計の質への不満と、カードに傷が付きやすいのでスリーブに入れたほうがいいという意見がありました。テーマについては、boardgame-jp.com(さくぼど)の紹介記事が、遊んでいる間は時間の管理が中心で凧揚げの雰囲気は薄めだと評しています。

Kites がおすすめの卓

向くのは、声を掛け合うことを楽しめる 2〜6 人の集まりです。ルールが短く、1 回が 10 分ほどなので、ゲーム会の最初や食後に 1 本だけ遊ぶ使い方に合います。brettspielblog.ch は 2 人でも「とても良い」と評価していました。

『ザ・マインド』を楽しめた人には、先に挙げた Martin さんの比較が判断の手掛かりになりそうです。当店のレビュー記事では、リアルタイムで新聞を作るFit to Printや、極寒からの生き残りを目指す協力ゲームのThe Coldest Nightも紹介しています。

輸入版で遊ぶときの注意

当店の商品は Floodgate Games の英語版で、当店の商品コード 850030923097 は出版社の商品ページに載っている UPC と一致します。カードは色と記号だけなので遊ぶ最中に英語を読む必要はありませんが、ルールブックは英語です。ボドゲーマには、英語版を日本語訳の説明書なしで遊んだため、英語が読める人か経験者のインストが必要だったという投稿がありました。英語のルールブックは出版社のサイトで PDF が公開されています(参考情報に URL を載せました)。

日本語版はアークライトから「カイト 完全日本語版」として出ています。スリーブを使う場合は寸法に注意してください。出版社の表記では英語版のカードは 63 × 88.5 mm で、アークライトが案内している日本語版のカードサイズ 57 × 89 mm とは異なります。枚数は凧カード 53 枚とチャレンジカード 12 枚の計 65 枚です。

よくある質問

何人で、何分くらい遊べますか

2〜6 人で遊べ、1 回はおよそ 10 分です。砂時計が落ちきった時点で終わるので、うまくいかない回はもっと短くなります。

英語が読めなくても遊べますか

カードには色と記号しかないので、ゲーム中に英文を読む場面はありません。ルールブックは英語なので、最初に誰か 1 人がルールを把握しておくと始めやすくなります。

難しすぎるときはどうすればいいですか

ルールブックに、橙と紫の砂時計と、その色を含むカードを抜くウォームアップモードがあります。慣れたら元に戻し、次はチャレンジカードで難度を上げる、という順番です。

商品情報

価格は 4,550 円です。新品・未開封の並行輸入正規品で、外箱に僅かな擦れがある場合があります。到着後に初期不良が見つかった場合は、状態が分かる情報を添えて当店までご連絡ください。

Kites(カイト)の商品ページ

通販ページで商品を確認する

参考情報

  • Floodgate Games の商品ページ: https://floodgate.games/products/kites
  • Floodgate Games の英語版ルールブック(PDF): https://media.floodgate.games/rule-books/Kites-Rule-Book.pdf
  • アークライト「カイト 完全日本語版」: https://arclightgames.jp/product/kit701/
  • brettspielblog.ch のレビュー: https://www.brettspielblog.ch/spielkritik/kites-spielkritik/
  • jungundaltspielt.de のレビュー(Paul Theisen): https://www.jungundaltspielt.de/vorher-zwei-espresso-bitte-kites-von-huch-rezension/
  • littleboardgamers.com のレビュー(Matthew Bailey): https://littleboardgamers.com/kites/
  • ボドゲーマのゲームページ: https://bodoge.hoobby.net/games/kites
  • boardgame-jp.com(さくぼど)の紹介記事: https://boardgame-jp.com/kites/

砂時計の長さは、ボドゲーマの利用者レビューに青 70 秒とあり、ルールブックの 75 秒と食い違っていました。本文にはルールブックの値を載せています。対象年齢は、アークライトと当店の商品ページが 10 歳以上、ドイツ語版を扱ったレビューが 8 歳以上と、表記が分かれています。

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