マーベル・ダイス・スローン:スカーレット・ウィッチ vs ソー vs ロキ vs スパイダーマン完全レビュー - 最強ヒーローバトルの魅力を徹底解説
マーベルヒーローたちがダイスバトルで激突!人気のDice Throneシリーズがマーベルユニバースと融合した『Marvel Dice Throne』の魅力とプレイ感を徹底レビュー。
この記事を読むと、各ヒーローの戦略性、ゲームの奥深さ、そして購入すべき理由が明確になります。
ゲームの基本情報
Marvel Dice Throneは中程度の戦略性を持つダイスロール戦闘ボードゲームです。
- プレイ人数:2-4人(追加キャラクターで最大6人まで拡張可能)
- プレイ時間:20-40分
Marvel Dice Throneは、Nate Chatellier、Manny Trembley、Gavan Brownによってデザインされました。
ゲームの核となるメカニクスは「バトルヤッツィー」とも呼ばれる仕組みです。
プレイヤーは5個のダイスを最大3回まで振り直しながら、特定の組み合わせを作って攻撃や能力を発動します。
しかし単純なヤッツィーの戦闘版というだけでなく、カードプレイによる戦略的要素が組み合わさることで、運と戦術のバランスが絶妙に調整されています。
Marvel Dice Throneの魅力:アシンメトリックヒーローバトルの傑作
各ヒーローが完全に異なるプレイスタイルを提供し、マーベルキャラクターの特徴を完璧に再現した戦略ゲームです。
完全に異なる4つのプレイスタイル
各ヒーローは単なる見た目の違いではなく、根本的に異なるゲーム体験を提供します。
Spider-Man(マイルズ・モラレス)は複雑度2の初心者向けキャラクターです。
WebedとInvisibleの状態効果を駆使し、Comboステータスで連続攻撃を仕掛けます。
Gideon's Gamingのレビューでは「スパイダーマンはウェブで敵を縛り上げ、コンボ攻撃を繰り出し、スパイダーセンスと透明化で危険を回避する」と評価されています。
Thorは複雑度3のパワーファイター型です。
ミョルニルを投げて攻撃し、Electrokinesis(3つで1枚のカードドロー)を蓄積する戦術が特徴です。
「雷神トールは常にハンマーを投げて呼び戻し、雷の力を駆使して追加ダメージやカードドローを行う」(Gideon's Gaming)と表現される通り、シンプルながら破壊的な戦闘スタイルを持ちます。
最も複雑なキャラクターの一つであるLoki(複雑度4)は、トリックと欺きの神として完璧に表現されています。
Illusionsシステムが特に秀逸で、攻撃を受けた際に3枚の裏向きカードから相手に選ばせる心理戦要素があります。
Father Geekのレビューでは「心理戦を仕掛けてくるプレイヤーと対戦した時も、選択を完全に私に委ねるプレイヤーと対戦した時も、どちらの場合でもロキがトールに一杯食わせた数々の場面を思い出すような、完璧なフラストレーションを感じることができた」と、キャラクターの本質を完璧に捉えていると評価されています。
Scarlet Witch(複雑度4)は現実操作のスペシャリストです。
- Probability Manipulation(偶数ダイスの操作)
- Crackle(追加ダメージ)
- Conjure(相手のステータス複製)
- Reality Warp(相手のダイスを自分のダイスに置換)
これら4つの状態効果を駆使します。
確率操作と戦術カードの絶妙な融合
Marvel Dice Throneの真の魅力は、単純なダイス運ゲームではないことです。
各ターンに1枚カードを引き、1ポイントのCombat Pointを獲得します。
これらを使って戦略的にダイス結果を操作できます。
Gideon's Gamingは「タイミングよく使われたカードプレイがゲームに勝利をもたらす。重要な場面でダイスを操作することで、決定的な一撃を与えたり、敵の攻撃を無効化したりできる」と評価しています。
カードはメインフェーズ、ロールフェーズ、インスタントアクションの3つのタイミングで使用できます。
2つのメインフェーズシステムにより戦術的な決断が重要になります。
Father Geekのレビューでは「プレイヤーは手札から1枚のカードを選び、自分の前に置いて、コンバットポイントダイヤルを調整してコンバットポイントコストを支払い、そのターンの後でカードの効果を解決する」として、カードシステムの柔軟性を高く評価しています。
マーベルキャラクターの完璧な再現
このゲームの最大の成功は、各ヒーローがコミックブックの特徴を完璧に再現していることです。
Teilzeitheldenのドイツ語レビューでは「すべての能力、行動、プレイが実際にコミックのスーパーヒーローをコントロールしているように感じられる」と表現されています。
ThorのMjölnirシステムは特に印象的です。
ハンマーを投げて敵のボードに配置し、後で呼び戻すことでElectrokinesisトークンを獲得する仕組みは、原作の雷神の戦闘スタイルを完璧に表現しています。
気になる点と対策
高い評価を受けているMarvel Dice Throneですが、いくつかの注意点があります。
究極能力の運要素
Gideon's Gamingが指摘する最大の問題は究極能力(Ultimate)の存在です。
「究極能力が発動することは稀だが、発動するとゲームバランスを大きく傾けてしまう」として、5個すべて同じシンボルを揃える必要がある究極能力が発動すると、防ぐ手段がほとんどありません。
ゲームバランスを大きく傾けてしまうことがあります。
対策:ダイス操作カードを温存し、相手の究極能力を阻止する準備を常にしておくことが重要です。
また、究極能力の発動は稀なため、ゲーム全体の楽しさを大きく損なうものではありません。
ダメージタイプの複雑さ
5種類のダメージタイプがあり、初回プレイ時には混乱する可能性があります。
- 通常ダメージ
- 防御不可ダメージ
- 純粋ダメージ
- 巻き添えダメージ
- 究極ダメージ
対策:ルールブックの参照チャートを常に手元に置き、数回プレイすれば自然に覚えられます。
各キャラクターの補助シートも理解の助けになります。
プレイ人数による体験の違い
2人プレイでは毎ターンダメージを与えることが重要です。
しかし、チームゲームではターゲティングシステムにランダム要素が加わります。
Father Geekによると「ターゲットが必要な能力を使用する時は、1個のダイスを振って追加のターゲティングロールを行う必要がある」として、追加のダイスロールが必要になり、テンポが遅くなることがあります。
対策:初心者には2人プレイをお勧めします。
より直接的で戦略的な体験ができ、ゲームの本質を理解しやすくなります。
こんな人・シーンにおすすめ
Marvel Dice Throneは幅広い層に楽しんでもらえる優秀なゲームシステムです。
ボードゲーム初心者からファミリー層まで
Father Geekの多世代テストでは、Child Geek、Parent Geek、Gamer Geekすべてから承認を獲得しています。
「子供たちの誰もがゲームを学ぶのに困難を感じなかった」として8歳以上なら問題なくプレイできます。
Parent Geekの評価では「ゲームは素晴らしい。やりたいことが分かっていて、それができることを願ってダイスを振る。ゲーム全体を通して楽しく、また喜んでプレイしたい」と、明確な目標設定と適度な運要素が評価されています。
マーベルファンには特に推奨
Gideon's Gamingによると「マーベル・ダイス・スローンはこれを本当によく表現している」として、マーベルファンには原作への愛とリスペクトが感じられる作品になっています。
しかしBoardGameGeek抜粋では「マーベルに興味がなくても楽しめる優秀なゲームシステム」として、キャラクターを知らなくても楽しめる設計です。
戦略性を求める経験者にも対応
Gamer Geekからの評価では「このゲームがあまりにもランダムだと言う人は、カードをじっくり見る時間を取っていない」として、カードによる戦略要素が運要素を上回ることが指摘されています。
複雑度の異なるキャラクターにより、初心者はSpider-ManやThor、上級者はLokiやScarlet Witchと、スキルレベルに応じた選択が可能です。
短時間で盛り上がるゲーム会に最適
20-40分という手頃なプレイ時間で、セットアップも各キャラクターの専用トレイにより「セットアップがほんの数秒で完了する」(Gideon's Gaming)と非常にスピーディです。
ToysAndGeekのフランス語レビューでも「2分で説明できる非常にシンプルなメカニクス」と評価されています。
Marvel Dice Throneは、運と戦略の絶妙なバランス、マーベルキャラクターの完璧な再現、そして高品質なコンポーネントが融合した傑作です。
「2人プレイ版キング・オブ・トーキョー」のような感覚でありながら、より洗練されたシステムを提供します。
ダイスとカードの組み合わせが生み出す無限の戦術的可能性を楽しめます。
ボードゲーム初心者からマーベルファン、戦略ゲーム愛好者まで、すべてのプレイヤーに新鮮で興奮に満ちたゲーム体験をお約束します。
日本全国送料無料。15時までのご注文は当日発送しております。
参照元・引用元
- Gideon's Gaming - Marvel Dice Throne Board Game Review
- Father Geek - Marvel Dice Throne: Scarlet Witch v. Thor v. Loki v. Spider-Man Game Review
- Teilzeithelden - Marvel Dice Throne – hier würfeln auch die Götter (Rezension)
- ToysAndGeek - Dice Throne Marvel : la review
- BoardGameGeek - Marvel Dice Throne: Scarlet Witch v. Thor v. Loki v. Spider-Man コミュニティデータ