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雪の降る石畳を背景にした「Munchkin Warhammer 40,000」のパッケージ

『マンチキン ウォーハンマー40,000』レビュー|3〜6人のアーミー能力と輸入版の注意

『Munchkin Warhammer 40,000(マンチキン ウォーハンマー40,000)』は、Steve Jackson Games のカードゲーム『マンチキン』を、Games Workshop の Warhammer 40,000 の世界で作り直した3人から6人用のカードゲームです。Ultramarine、Necron、Aeldari、Ork、Death Guard、Tyranid の6つのアーミーから1つを選び、扉を蹴破ってモンスターを倒し、先にレベル10へ到達することを目指します。プレイ時間は1時間から2時間、対象年齢は14歳以上です。

このゲームの見どころは、原作の『マンチキン』が持っていた種族と職業の枠を捨て、アーミーという仕組みに置き換えた点にあります。開発者の Andrew Hackard は設計日誌で、非人間のウルトラマリンもネクロンのサイカーもオークの平和主義者も設定上ありえないと Games Workshop に指摘され、構成を組み直したと書いています。暗く重い原作の空気と、味方を平気で裏切るマンチキンの軽さは本来かみ合いません。そこをどう折り合わせたのかが、このゲームの中身です。

カードゲーム Munchkin Warhammer 40,000 Steve Jackson Games 168枚カード 3-6人用 ボードゲーム ゲームボード付属 カスタムダイス Ultramarine Necron Aeldari Ork Death Guard Tyranid Andrew Hackard John Kovalic

Munchkin Warhammer 40,000 の基本情報

ゲーム名 Munchkin Warhammer 40,000(マンチキン ウォーハンマー40,000)
人数 3人から6人
時間 1時間から2時間
対象年齢 14歳以上
開発 Andrew Hackard
イラスト John Kovalic
出版社 Steve Jackson Games(Games Workshop 監修)
言語依存 高い(カード168枚すべてに英語の効果テキストあり)
日本語版 公式ページに記載なし(国際版はドイツ、ロシア、ポーランドの3か国)

内容物はカード168枚と、ゲームボード、キャラクタースタンディー12個、カスタム6面ダイス、ルールシートです。カードの内訳は Door デッキ94枚と Treasure デッキ74枚で、Door 側にモンスター、アーミー、呪いが、Treasure 側に武器、防具、使い切りアイテムが入っています。

Munchkin Warhammer 40,000 のルールと遊び方

全員がレベル1の一般市民から始めます。Door デッキと Treasure デッキから4枚ずつ配り、アーミーカードと使えるアイテムを自分の前に出したら、あとはひたすら扉を蹴破ります。

1ターンの流れ

手番は3つの段階に分かれます。

  • Kick Down The Door: Door を1枚めくる。モンスターなら戦闘、呪いならその場で自分に降りかかる
  • Look For Trouble または Loot The Room: 扉からモンスターが出なかったときだけ選べる。手札のモンスターを出して戦うか、Door を1枚伏せて手札に加えるか
  • Charity: 手札が5枚を超えていたら、5枚以下になるまでカードを使うか捨てる

戦闘は自分のレベルとアイテムの合計がモンスターの強さを上回れば勝ちです。足りなければ他のプレイヤーに助けを求めますが、ただで手を貸す人はいません。アイテムか、倒したあとの宝の分け前を渡して交渉します。

POINT

助っ人が倒しても、レベルが上がるのは主プレイヤーだけです。ただし助っ人が Ork で、10点差以上の勝ち方をしたときに限り、助っ人も1レベル上がります。

逃げる、死ぬ、勝つ

誰も助けてくれなければ逃げるしかありません。ダイスを振って5以上なら逃げ切れます。失敗するとカードに書かれた Bad Stuff を受け、アイテムを失ったり、レベルが下がったり、死んだりします。死んでも失うのは持ち物だけで、アーミーとレベルは残りますが、死体はレベルの高い順に1枚ずつ他のプレイヤーに漁られます。

最初にレベル10へ到達した人が勝ちです。ただし到達の一撃はモンスターを倒すものでなければならず、そのために他人へ助けを強制することもできません。最後の1レベルだけは自力で取る必要があります。

カードゲーム Munchkin Warhammer 40,000 Steve Jackson Games 168枚カード 3-6人用 ボードゲーム ゲームボード付属 カスタムダイス Ultramarine Necron Aeldari Ork Death Guard Tyranid Andrew Hackard John Kovalic

Munchkin Warhammer 40,000 の面白さと評価

1つめは、アーミーの能力が原作の勢力らしさをそのまま数値にしている点です。Aeldari は Chaos のモンスターがいる戦闘で +3 を得ます(Ancient Doom)。その一方で、助っ人として参加している最中にカードを2枚渡せば戦線から離脱できます(Perfidious Eldar)。設計日誌によれば、これはカオスと戦い続けてきた歴史と、帝国軍を何度も裏切ってきた歴史の両方を能力にしたものです。裏切りが強さとして書かれたアーミーが1つあるだけで、卓の交渉は変わります。

Ork はもっと露骨です。ゲーム中にいる Ork の数の2倍が、そのまま戦闘ボーナスになります(Brutal)。さらに10点差以上で勝つと余分に1レベル上がり、それが勝利のレベルでもかまいません(Kunning)。数で押すという設定が、他の Ork を歓迎する理由になっています。

2つめは、モンスター側に Chaos という種別を新設したことです。設計日誌によれば、Warhammer 40,000 の戦場では全員が全員を殺し合うので、そのままでは誰をモンスターにすればいいのか決まりません。Andrew Hackard は設定の根本にある対立を Chaos 対それ以外と読み、Chaos を種別として立てました。Horrors of Tzeentch の3種には、同じ戦闘に別の Horror がいるとボーナスが付きます。1体なら片付く相手が、2体そろうと急に厄介になります。

3つめは、原作を知る人向けの細部です。lasgun は両手持ちで +3、lasblaster は片手で +4 に設定されています。設計日誌によれば、プレイテスターの一部は片手の lasblaster が明らかに強いことを不思議がったそうですが、これは lasblaster が lasgun の小型で高威力な派生だという原作の記述に従った結果です。

気になる点と、合わない人

今回集めた出典には、欠点をはっきり指摘した記述がほとんど見当たりませんでした。設計日誌は出版社自身が書いたもので、Bell of Lost Souls の紹介記事も開封と概要が中心です。以下はルールと構成から読み取れる注意点です。

第一に、これは他人の勝利を全員で妨害するゲームです。Bell of Lost Souls の記者は『マンチキン』を「友情を壊す気楽な卓上ゲームの定番」と表現しています。レベル9の人が最後の戦闘に入った瞬間、残り全員が手札の呪いを投げつけるのが正しい遊び方なので、和やかに終わる卓を期待する人には向きません。妨害が集中するぶん、1時間から2時間という所要時間はさらに延びることもあります。

第二に、対象年齢の表記が資料によって分かれます。公式商品ページは14歳以上ですが、2019年の Bell of Lost Souls の紹介記事は10歳以上、プレイ時間60分から120分と書いていました。この記事では出版社の現行ページの表記を採っています。

おすすめの卓

Warhammer 40,000 の勢力をある程度知っている人が卓に2人以上いると、いちばん楽しめます。Mortarion や Sloppity Bilepiper がカードで出てきたときに笑える人がいるかどうかで、盛り上がり方が違うためです。

裏切りと交渉が好きな卓にも合います。当店のブログではBANG! The Dice Game のレビューSpyfall 2 のレビューも公開していますが、この2作が正体を隠す駆け引きなのに対し、本作は報酬の取り分をその場で話し合う交渉が中心です。

逆に、2人で遊べるゲームを探している人には合いません。本作は3人からです。

輸入版で遊ぶときの注意

言語依存は高い部類です。カード168枚のすべてに効果テキストが載っており、ルールシートにも「多くのカードが特別ルールを追加するので、ルールシートとカードが食い違ったときは基本的にカードに従う」と書かれています。カードの英文が読めないと、ルールそのものが動きません。英語が得意な人が1人卓にいて、都度読み上げる形にするのが現実的です。購入前に言語の負荷を確かめたい場合は、出版社が公開しているルールシート(PDF)に目を通せます。

日本語版については、公式商品ページに記載がありません。同ページが国際版として挙げているのはドイツ(Pegasus)、ロシア(Hobby World)、ポーランド(Black Monk)の3社です。

よくある質問

何人で、どれくらいの時間で遊べますか

3人から6人、1時間から2時間です。2人では遊べません。2019年の紹介記事には60分から120分という表記もあります。

日本語版はありますか

今回確認した範囲では、公式商品ページに日本語版の記載はありませんでした。当店で扱っているのは英語版で、日本語の説明書は付属しません。

他のマンチキンと混ぜて遊べますか

混ぜられます。ルールシートに複数のセットを組み合わせる遊び方が載っており、公式 FAQ でも、本作のアーミーは他のセットの種族や職業とは別の区分として同時に持てると説明されています。

Warhammer 40,000 の知識は必要ですか

効果はすべてカードに書かれているので、ルール上は知識なしでも遊べます。ただし設計日誌を読むかぎり、このゲームの笑いどころは原作の固有名詞と設定に寄りかかっています。

商品情報

価格は 7,640 円です(通常価格 8,300 円)。当店では Steve Jackson Games の英語版を並行輸入正規品として扱っています。小さな部品が含まれるため、小さなお子様の手の届かない場所で保管してください。

マンチキン ウォーハンマー40,000 の商品ページ

通販ページで商品を確認する

参考情報

  • Steve Jackson Games の商品ページ: https://munchkin.game/products/games/munchkin-warhammer-40000/
  • Munchkin Warhammer 40,000 ルールシート(PDF): https://munchkin.game/site-munchkin/assets/files/3234/munchkin_warhammer_40-000_rules.pdf
  • 設計日誌「Munchkinizing Warhammer 40,000」: https://www.munchkin.game/news/2018/august/design-diary-munchkinizing-warhammer-40-000/
  • 設計日誌「Never Enough Dakka」: https://www.munchkin.game/news/2018/august/design-diary-never-enough-dakka-warhammer-40-000-weapons-in-munchkin/
  • 設計日誌「Controlled Chaos」: https://www.munchkin.game/news/2018/september/design-diary-controlled-chaos-turning-warhammer-40000-creatures-into-munchkin-monsters/
  • Bell of Lost Souls の紹介記事: https://www.belloflostsouls.net/2019/03/tabletop-spotlight-munchkin-warhammer-40000.html
  • Munchkin 公式 FAQ: https://munchkin.game/gameplay/faq/
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