【完全レビュー】On Mars(オン・マーズ)アップグレードパック付き - Vital Lacerdaの最高傑作が贈る究極の火星開拓体験
火星植民地を築き上げる壮大な冒険が、あなたを待っています。
Vital Lacerdaが手がけた2020年の重量級戦略ゲーム「On Mars」は、「プレイ後30分経っても脳がまだ熱を持っているほどの濃密な思考を要求する作品」として、世界中のボードゲーマーから絶賛されています。
この記事では、本体とアップグレードパックの両方を含めた包括的なレビューをお届けし、なぜこのゲームが「Lacerdaの最高傑作」と呼ばれるのかを詳しく解説します。
ゲームの基本情報
火星開拓をテーマにした本格派戦略ボードゲームの詳細スペックをご紹介します。
On Mars(オン・マーズ)は、以下の仕様となっています。
- デザイナー:Vital Lacerda
- パブリッシャー:Eagle-Gryphon Games
- プレイ人数:1-4人
- プレイ時間:90-180分
- 対象年齢:14歳以上
BoardGameGeekでの複雑さ評価は4.63/5.0という高い数値を示しており、重量級ゲーム愛好者に向けた作品となっています。
アップグレードパックには、以下の内容が含まれています。
- Blueprint Board(ブループリントボード)
- 12 Additional Contract Cards(追加契約カード12枚)
- 6 Private Goal Cards(個人目標カード6枚)
これらは「Kickstarterキャンペーンのエクストラ要素をまとめたバンドル」として、本体ゲームをさらに充実させます。
ゲームの核となるメカニクスは「アクション選択ゲーム」です。
「植民地化フェーズ」と「シャトルフェーズ」の2つのフェーズを繰り返しながら進行します。
プレイヤーは「民間宇宙探査会社の主任宇宙飛行士として、火星の新しいコロニーへの最高の貢献者になることを目指します」。
On Marsの魅力:次世代戦略ゲームの真髄
重量級戦略ゲームの新境地を切り開く、4つの革新的な魅力をご紹介します。
圧倒的な戦略の深さ
「ゲーム中のあらゆる決断に多大な思考が必要で、一つの手番、一つの決断、一つの苦悩の瞬間に驚かされる」と評されるOn Marsの最大の魅力は、その戦略的深度にあります。
プレイヤーは軌道上と火星表面のどちらにいるかによって異なるアクションを選択できます。
軌道上では以下のアクションが可能です。
- 設計図の取得
- 技術開発
- 資源調達
火星表面では以下のアクションが可能です。
- 建物建設
- 建物アップグレード
- 科学者雇用
- 新船舶の迎え入れ
- 探査車での惑星表面探査
革新的なLife Support System(LSS)
Life Support System(LSS)は、コロニーの発展度を示す公開指標です。
4つの列(エネルギー、水、植物、酸素)で構成され、各列が次の閾値に到達するとLSSレベルが上がり、ゲーム状態が変化します。
この仕組みにより、「LSSが増加するにつれて、コロニーはより自給自足になり、軌道からの供給に依存しなくなる」という、まさに火星植民地の成長過程をゲーム内で体験できます。
テーマと機械的要素の完璧な融合
「On Marsは、一度はサイエンス・フィクションだったアイデアにほんの手の届くところにいるという希望と可能性への憧れを表現している」として、単なる「また別の火星ゲーム」ではない独自性を持っています。
「コロニストが鉱石を採掘し、鉱石がエネルギーを作り、エネルギーが氷を溶かして水を集め、水が植物を育て、植物が酸素を作り、酸素が人間の生命を維持し人口を拡大する」という資源の循環システムは、実際の火星植民地に必要な要素を見事にゲーム化しています。
高品質な制作クオリティ
物理的な体験も一級品の仕上がりとなっています。
- Ian O'Tooleによる優れたアートワーク
- Eagle-Gryphon Gamesの高品質なコンポーネント
- 「重厚な赤いミッションマーカーを手に取るだけでも素晴らしい感触」
「これは高級品であり、ファーストフード店で急いで次の食事を食べるのではなく、制作に投資するプレイヤーのためのもの」という評価の通り、所有欲を満たす仕上がりとなっています。
気になる点と対策
重量級ゲームならではの課題と、それぞれの効果的な解決策をご提案します。
高い複雑さと学習コスト
「On Marsは分厚い内容だが、4.5+の複雑さランキングに怖がる必要はない。ルールを学ぶこと自体はそれほど困難ではなく、理解に労力を要するのはゲームのサブシステムの相互接続性」と指摘されています。
対策:「完全にゲームを理解するまでに1回の完全プレイスルーが必要だが、その後は機械的要素の微妙な違いが花開き、ゲームが本当にプレイヤーに開かれる」ので、最初の1回は学習ゲームと割り切って臨むことが重要です。
長いプレイ時間
「プレイヤー数にもよるが、On Marsは約1.5-3時間かかる」という点で、時間確保が必要です。
対策:「経験豊富なプレイヤーなら2時間以内で終えることも可能で、短縮版の『First Colonist』バリアントも用意されている」ため、状況に応じて調整可能です。
分析麻痺のリスク
「分析麻痺に本当に苦しむ人の手にかかると、簡単に4時間のゲームになり、悪化すると手番の間に10分以上待つゲームになる可能性がある」という課題があります。
対策:「コミュニティを知ることが大切」で、ゲームグループの特性を理解し、必要に応じて時間制限を設けることで快適にプレイできます。
こんな人・シーンにおすすめ
On Marsが最も輝く、理想的なプレイヤー像とゲーム環境をご紹介します。
重量級ゲーム愛好者
「カジュアルゲーマーにOn Marsを勧めることはためらわれる。Vitalの作品への初挑戦なら、Vinhos Deluxe Editionから始めることを検討すべき」とされているように、ある程度の重量級ゲーム経験者に最適です。
3-4人でのゲーム会
「On Marsは高いプレイヤー数で輝く。3-4人ゲームがお気に入りで、プレイヤーが常にお互いのタブローを評価し、技術や高度な建物を借りることの結果を検討している」という評価から、複数人でのゲーム会に理想的です。
宇宙・SF好きのプレイヤー
「私は素晴らしいサイエンス・フィクションの大ファンなので、On Marsを好む。これは最高レベルの純粋な戦略であり、私がいつも楽しむテーマ」として、宇宙開発やSFテーマが好きな方には特に響く内容です。
リプレイ性を重視する方
「宇宙のように、リプレイ性は無限大。このゲームに飽きることがどうやって可能なのか想像できない」と評される通り、長期間楽しめるゲームを求める方にぴったりです。
結論として、On Marsは「On Marsは大胆。On Marsは野心的。On Marsは非凡」という評価に相応しい、次世代の戦略ボードゲームの傑作です。
アップグレードパックと共に、火星開拓という壮大なテーマを存分に味わえる、まさに「Lacerdaの最高傑作」と呼ぶに相応しい作品となっています。
重量級ゲームへの挑戦をお考えの方は、ぜひこの火星の冒険に参加してみてください。
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参照元・引用元