ロビンソン・クルーソー 呪われし島の冒険レビュー:最も過酷で没入感抜群の協力型サバイバル体験
無人島に漂着した生存者となって仲間と協力し、様々な困難を乗り越えながら生き延びる。
これほどまでにテーマ性と没入感を両立させたボードゲームは他にありません。
「ロビンソン・クルーソー 呪われし島の冒険」は、一度プレイすれば忘れられない壮絶なサバイバル体験を提供してくれる傑作です。
この記事では、実際のプレイヤーレビューと詳細分析をもとに、このゲームの魅力と注意点、そしてどんな人におすすめなのかを徹底解説します。
ゲームの基本情報
プレイ人数1〜4人、プレイ時間60〜120分、対象年齢14歳以上の協力型サバイバルボードゲームです。
「ロビンソン・クルーソー 呪われし島の冒険」では、無人島に漂着したプレイヤーが、シナリオごとに異なる勝利条件を追いながら数週間を生存する必要があります。
ゲームの核となるメカニクスは、アクション選択とダイスによる成功判定です。
各プレイヤーは2つのアクショントークンを持ちます。
1つのトークンでアクションを行う場合はダイスロールが必要ですが、2つ使用すれば自動的に成功します。
探索、建設、収集、狩猟などの基本アクションを通じて、木材・毛皮・食料・保存食の資材トークンを集めます。
シェルターや武器を作成しながら目標達成を目指すのです。
7つの異なるシナリオが同梱されており、それぞれが新しく、より困難で興味深いプレイ方法を提供します。
各シナリオは独立したストーリーを持ち、「木材を集めて焚火で救助を呼ぶ」や「火山の宝探し」など、多様な目標が設定されています。
ロビンソン・クルーソーの魅力:他にはない壮絶なサバイバル体験
圧倒的なテーマ性と戦略性の絶妙なバランスが、このゲーム最大の魅力です。
圧倒的なテーマ性と没入感
このゲームには、これまで遭遇した中で最も素晴らしいテーマの一つがあると多くのレビュアーが絶賛しています。
友人たちと島を探索し、誰かが川を見つけて食料問題を解決し、別の誰かが木材の供給源を発見する。
まさに映画や小説の中にいるような体験ができます。
週が経つにつれて、ただシェルターを建てるだけでなく、屋根と壁を別々に開発し、作った道具でシェルターを満たしていきます。
バスケット、スリング、ベルトなど、それぞれが最も暗い夜に対する小さく、感動的で人間らしい勝利となります。
予測不可能で緊張感溢れる展開
ボードは遠くの茂みで何かが動き回るような、恐ろしい潜在的な危険性を常に秘めている状況を作り出します。
最高なのは「アドベンチャー」カードの山で、これらは非常に不適切な名前がつけられており、タイプしながら笑ってしまうほどです。
実際のプレイでは、シェルターで袋やレンガのようなものを作ろうとしているときに疑問符アイコンを振ってしまい、「粗悪な建設」カードを引く展開が待っています。
そのシェルターは実際にはかなり不安定だということに気づくのです。
そしてグループには2つの選択肢があります。
- 1つ目:時間をかけてシェルターを補強する(そんな時間はない)
- 2つ目:カードを無視すると、そのカードが毎ターン引く可能性のあるイベントデッキにシャッフルされる
つまり毎ターン、その粗悪なシェルターが崩壊する可能性があります。
おそらく吹雪の最中に。
戦略性と協力の絶妙なバランス
プレイヤーは実際にアクションを実行する前に、チームとして行動を計画するシステムにより、深い戦略的思考と協力が求められます。
各プレイヤーは最大2つのアクションを取ることができ、探索、建設、収集、狩猟などの行動から選択し、限られたリソースの中で最適な選択を議論する必要があります。
「何をどの順番で作成するか」をプレイヤーで話し合って考えなければならない状況が頻繁に発生し、チーム全体での意思決定が勝敗を左右します。
気になる点と対策
高い学習コストと難易度が主な課題ですが、適切な対策で乗り越えられます。
学習コストの高さ
最も大きな課題は、混乱を招く理解しがたいルールブックに悩まされていたという初版の問題です。
ただし、2016年に発行元Portal Gamesが賢明にも第2版でゲームを更新し、明確なルールブックと改良されたコンポーネントを約束しています。
Gaming RulesのPaul Groganによってルールブックが改修され、数年間のルール質問を経て40ページのルールブックが編集された結果、大幅に改善されています。
対策: 最初はゲームオーバーを想定した上で説明書を読みながらルール把握を優先したプレイが必要です。
ゲームに慣れるまで時間がかかるのは事実ですが、ボードは非常によく設計されており、ゲームを通してガイドし、最も重要なことを思い出させてくれるため、2回目以降は格段にスムーズになります。
高い難易度
勝利するのが困難なゲームです。
このゲームでは負けることを覚悟し、時にはひどく負けることもあるという厳しさがあります。
特に天候ダイスは特に壊滅的になることがあります。
次のラウンドを最適化したと思っても、一回の悪いロールですべての綿密な計画が台無しになってしまう場合があります。
対策: この挑戦を受け入れることを学ぶと、その後はより苛立ちが少なくなり、どんなことが起こっても笑えるようになることが重要です。
2回目は狩猟による食料集めと探索を積極的に行う作戦のように、失敗から学習して戦略を改善していく姿勢が求められます。
長いプレイ時間
初回プレイにかかった時間はルール把握を含めて4時間超。
2回目のプレイはルールがある程度わかった状態だったこともあり、2時間半でクリアという状況です。
対策: ゲーム前に少なくとも部分的なソロゲームを試してすべてを感じてから、ゲームナイトに持参することをお勧めするなど、事前準備により時間短縮が可能です。
こんな人・シーンにおすすめ
ヘビーゲーマーやテーマ重視のプレイヤーに特におすすめです。
ヘビーゲーマー・協力ゲーム好きの方
「これまでにもボードゲームはいろいろやったことがあり、もっと歯ごたえのあるゲームがプレイしたい」という人にはお勧めです。
自分を熱心なボードゲーマーと呼ばない場合は、準備ができる前に同じ間違いをしないよう、このゲームを手に入れることを推奨しないほど、ある程度の経験が前提となります。
ソロプレイヤー
BGGでは「ソロが最高」という評価が多く、ソロゲームとしても非常にうまく機能するとされています。
一人でじっくりと戦略を練りながら、壮大なサバイバルドラマを楽しみたい方に最適です。
テーマ重視のプレイヤー
史上最もテーマ性の高いゲームの一つです。
アクション、ルール、コンポーネント、ゲームプレイのすべてが理にかなっており、テーマをうまく取り入れているため、没入感を重視する方には間違いない選択肢です。
おすすめのプレイ環境
2人プレイ: 2人プレイでも素晴らしいゲームです。
もし極めて困難でテーマ性の高い協力ゲームをこのプレイ人数で探しているなら、これ以上は見つからないでしょう。
2人プレイでは通常、追加キャラクターのフライデーを使用し、これにより追加のプレイヤーポーンが得られるため、適切な難易度調整が行われています。
4人プレイ: フルプレイヤーでの協力により、より多彩な戦略とロールプレイが楽しめます。
ただし、協力ゲームの根本的な問題である、ボス的なプレイヤーが他の人に何をすべきかを指示するという問題は、ロビンソンによって解決されるどころか、積極的に助長される点には注意が必要です。
期待できる効果: 素晴らしいゲームフローがあります。
ほとんど何もない状態、つまり島タイル1枚、少しの資源、いくつかのアイデアから始まります。
しかしゲームが進むにつれて、漂流者のグループも成長する達成感と、非常に面白い、ユニークで記憶に残る瞬間を生み出し、ストーリーテリングに参加する意欲がある場合の体験を得られます。
このゲームは、失敗を含めて楽しめる心構えと十分な時間を確保できれば、一生プレイし続けても飽きることのないゲームとなるでしょう。
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参照元・引用元