『Robo Rally: Transformers(ロボラリー:トランスフォーマー)』は、リチャード・ガーフィールドが1994年に発表した『Robo Rally』を、Renegade Game Studios がトランスフォーマーの世界観で作り直したレースゲームです。オプティマスプライムやメガトロンを操り、惑星ヴェロシトロンのコースでチェックポイントを番号順に回り、最後のチェックポイントに最初にたどり着いた人が勝ちとなります。人数は2人から6人、時間は45分から90分、対象年齢は14歳以上です。
このゲームでは、5手先までの動きをカードであらかじめ決めてから、全員で一斉に実行します。ところが他のロボットに押されたり撃たれたりして、計画は途中で崩れていきます。海外のレビューでも、この崩れ方を笑って楽しめる人に向いていると口をそろえていました。
結論から言うと、3人から5人で集まれる卓で、予定どおりに進まない展開まで楽しめるなら買う価値があります。静かに読み合う決定論的なレースを求める人には向きません。
ロボラリー:トランスフォーマーの基本情報
| ゲーム名 | Robo Rally: Transformers(ロボラリー:トランスフォーマー) |
|---|---|
| 人数 | 2人から6人 |
| 時間 | 45分から90分 |
| 対象年齢 | 14歳以上 |
| 原作のデザイナー | Richard Garfield(1994年の『Robo Rally』) |
| 出版社 | Renegade Game Studios |
| 主な内容物 | ミニチュア6体、両面マップボード4枚(8マップ)、プランニングカード132枚、ダメージカード40枚、アップグレードカード38枚、エネルゴンキューブ15個、チェックポイント旗6本、プレイヤーボード6枚、大型プレイヤーエイド1枚ほか |
| 言語依存 | あり。アップグレードカードとダメージカードの効果が英語の文章で書かれている |
| 日本語版 | 今回確認した範囲では見つからず |
操作できるのは6体で、オートボットからはオプティマスプライム、ブラー、アーシー、ディセプティコンからはメガトロン、ドラッグストリップ、フレイムウォーを選べます。ルールブックの紹介によると、ブラーは速さが持ち味です。メガトロンは障害物越しに撃て、アーシーは近距離で大きなダメージを与えられ、フレイムウォーは障害物を越えて遠くを狙えます。専用のアップグレードは1体につき3枚用意されています。
ロボラリー:トランスフォーマーのルールと遊び方
1ラウンドは、アップグレード、プランニング、アクティベーションの3つのフェイズで進みます。誰かが最後のチェックポイントに着くまで、この手順を繰り返します。
アップグレードとエネルゴン
各プレイヤーはエネルゴンを5つ持ってスタートし、最大10まで貯められます。アップグレードフェイズでは全員同時に、エネルゴン1つでアップグレードカードを1枚引き、コストを払って取り付けたり、不要なものを外したりできます。常設のアップグレードは4枚まで付けられます。エネルゴンはコース上のピットストップで補充でき、そこではダメージカードを捨てることもできます。
カードで5手先まで決める
プランニングフェイズでは、自分の山札から手札が9枚になるまでカードを引き、プレイヤーボードにある5つのレジスターに1枚ずつ裏向きで置きます。カードに書かれているのは「2マス進む」「右を向く」といった動きです。本作で加わった「ドリフト」は、向きを変えずに左右へ1マスずれるカードです。使わなかったカードはラウンドの終わりまで手札に残り、カードの効果によってはそれを捨てて使います。
ロボットモードとビークルモード
本作の核となる新ルールが変形です。プランニングフェイズの最後に、ロボットモードとビークルモードのどちらで走るかをコストなしで選べます。実行中に切り替えるにはエネルゴンが1つ必要です。ビークルモードではジャンプ台で飛べ、直線道路で1マス余分に進めますが、建物には入れません。ロボットモードならドアから建物に入ることができ、左右にも射撃できます。盤面の要素の多くは、どちらのモードかで効き方が変わります。
一斉に実行する
アクティベーションフェイズでは、レジスター1から5まで順に、全員がカードを公開して動きます。1枚ごとに処理するのは、カードによる移動、盤面の要素(動く歩道、火の穴、レーザー砲台など)、射撃、チェックポイントの判定の4つです。コースの外に落ちたロボットは2ダメージを受けて次のカードを失い、同じラウンドのうちに後のレジスターで落ちた場所から復帰します。ダメージカードの一部は手札に入るため、使えるカードの選択肢が減っていきます。
ロボラリー:トランスフォーマーの面白さと評価
1つめは、計画が崩れる瞬間の騒がしさです。Board Game Quest のレビューによれば、全員が黙々と手を考えたあと、2枚目のレジスターあたりで計画が総崩れになり、笑い声とうめき声が上がるとのこと。IGN のレビューでも、序盤に誰かを1マス押しただけで全員の動きが連鎖して狂っていく様子が挙げられていました。
2つめは、変形とアップグレードで自分のロボットを組み立てる楽しさです。Board Game Quest のレビュアーが一番気に入ったのはアップグレードで、キャラクター専用のものと共通のものを付け替えて、状況に合わせて調整できる点を評価しています。IGN は、ビークルモードに切り替えるタイミングやエネルゴンを拾うかどうかの判断に戦略性がある、と書いています。
3つめは教えやすさです。IGN のレビュアーは、カードの内容が「2マス進む」「左を向く」程度なので、初めての人でも1〜2手番で大半を理解できると書いていました。盤面は8種類のコースがルールブックに用意され、4枚の両面ボードを組み替えて自作もできます。商品説明によると、80通り以上のコースが作れるとされています。
評価は、Board Game Quest が5点満点で3.5でした。IGN は、混沌を受け入れて楽しめるならレースゲームとして十分楽しめる、とまとめています。ミニチュアの出来栄えについては IGN が高く評価していました。
気になる点と、合わない人の条件
まず、計画どおりに進まないこと自体が苦手な人には合いません。Board Game Quest は短所の筆頭に、穏やかで決定論的なレースを求める人向けではないことを挙げていました。IGN も、チェックポイント目前で計画が崩れると笑える反面、苛立ちも残ると書いています。
次に、人数とコースの長さしだいで間延びしやすい点です。Board Game Quest によると、推奨人数は3人から5人で、4人がもっとも多く挙がっています。ただ、人数が増えてコースが広がるとゲームは長くなります。レビュアーは、コースから大きく外れて遅れを取ったときに特に長く感じたそうです。
ルール面では、盤面の要素とモードごとの例外が多く、最初の1〜2回はルールブックと早見表を何度も確認するので進行が止まりがちだという指摘がありました(Board Game Quest)。早見表が1枚しか入っていない点は IGN が惜しいと書いています。また、他のプレイヤーが今どちらのモードかをプレイヤーボードでしか確かめられず、盤上のミニチュアでは分からない点を、Board Game Quest は最大の不満に挙げていました。
ロボラリー:トランスフォーマーがおすすめの人
向いているのは、3人から5人で集まり、押し合いと撃ち合いで崩れる計画を笑い合える卓です。トランスフォーマーが好きな人には、キャラクターごとの専用アップグレードが題材とよく結びついている点も楽しめます。Board Game Quest のレビュアーも、題材に惹かれて始めたものの、長く遊び続けた理由はゲーム自体の面白さだったと書いていました。
すでに旧版の『Robo Rally』を持っている人は、ルールブックにある手引きに沿って、旧版のマップやロボットと組み合わせて遊べます。レースを題材にした別のボードゲームとしては、当店のフラムルージュのレビュー記事もあります。
輸入版で遊ぶときの注意
当店で扱っているのは英語版で、日本語の説明書は付いていません。移動カードは「Move 2」「Turn Left」のような短い表記ですが、アップグレードカードとダメージカードには効果が英語の文章で書かれており、プレイ中に読む場面があります。なお日本語版は、今回の確認では発売の告知が見つかりませんでした。
英語のルールブックは Renegade Game Studios の商品ページから PDF で入手できます。初めて遊ぶときは、ルールブックが勧める「Beginner」コースから始めると、盤面の要素を少しずつ覚えられます。
よくある質問
何人で遊べますか
2人から6人で遊べます。Board Game Quest のレビューによると、ルールブックの推奨コースでは3人から5人がよく、4人がもっとも多く挙がっています。
プレイ時間はどれくらいですか
パッケージの表記は45分から90分です。人数が多く長いコースでは長くなりやすいと、海外のレビューで指摘されています。
旧版のロボラリーと混ぜて遊べますか
遊べます。旧版のマップやロボットと組み合わせる手引きがルールブックに載っています。
日本語版はありますか
今回確認した範囲では、日本語版の発売告知は見つかりませんでした。当店で扱っているのは英語版で、日本語の説明書は付いていません。
商品情報
価格は 11,760 円です(通常価格 12,980 円)。当店では Renegade Game Studios の英語版を並行輸入正規品として扱っています。
ロボラリー:トランスフォーマーの商品ページ
通販ページで商品を確認する参考情報
- Renegade Game Studios の商品ページ: https://renegadegamestudios.com/robo-rally-transformers/
- Robo Rally: Transformers ルールブック(PDF): https://renegadegamestudios.com/content/File%20Storage%20for%20site/Rulebooks/Robo%20Rally/RoboRally_TF_Rulebook_WEB.pdf
- Board Game Quest のレビュー: https://www.boardgamequest.com/robo-rally-transformers-edition-review/
- IGN のレビュー: https://www.ign.com/articles/robo-rally-transformers-board-game-review
出典の間で人数の表記が分かれていました。一部の販売ページは2人から4人と書いていましたが、この記事ではルールブックと出版社の表記(2人から6人)を採用しました。