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ボードゲーム Small World River World Small World 水域と海賊が織りなす新たな戦略の世界 新マップ4枚港支配で勝利拡張版 キャラベル移動 予見者の寺院利用 ランダムイベント多数 緊張感あふれる領土争い

『スモールワールド リバーワールド』レビュー|海賊とイベントの拡張、2〜5人・40〜80分

『スモールワールド リバーワールド(Small World: River World)』は、Days of Wonder の陣取りゲーム『スモールワールド』に川と海賊の要素を加える拡張セットです。マップが4枚収録されており、毎ターンの始めにイベントを1枚めくると、嵐や凍結、海賊の襲来で川の性質が変わります。本製品単体では遊べないため、基本セットが必要です。

この拡張に入っている主な要素は、新しい種族や特殊能力ではなく、マップとターンごとのイベントです。BoardGameGeek のユーザー評価は7.3(703件)で、重さの評価は5点中2.18となっています。

基本セットを何度も遊んで、同じマップでの攻め方が決まってきた卓には、購入する価値があります。一方で、拡張セットに新しい種族を期待している方や、得点計算の手間を増やしたくない方には物足りない、というレビューもあります。

ボードゲーム Small World River World Small World 水域と海賊が織りなす新たな戦略の世界 新マップ4枚港支配で勝利拡張版 キャラベル移動 予見者の寺院利用 ランダムイベント多数 緊張感あふれる領土争い

スモールワールド リバーワールドの基本情報

ゲーム名 Small World: River World(スモールワールド リバーワールド)
種類 『スモールワールド』の拡張(単体では遊べません)
人数 2〜5人(BoardGameGeek のユーザー投票では4〜5人がベスト)
時間 40〜80分
対象年齢 8歳以上(BoardGameGeek のユーザー投票では10歳以上)
発売 2016年
デザイナー Philippe Keyaerts
出版社 Days of Wonder
重さ 5点中2.18(BoardGameGeek)
言語依存 BoardGameGeek の投票では「ゲーム中に読む必要のある文章はない」
日本語版 今回確認した出典からは分かりませんでした。公式サイトでは日本語のルールブック PDF が配布されています

スモールワールド リバーワールドのルールと遊び方

マップは人数に合わせて4枚

箱には両面仕様のボードが2枚入っており、表裏で計4種類のマップを楽しめます。英語版ルールブックによると、プレイ人数の4通りの組み合わせに1枚ずつ対応しています。そのほかの内容物はイベントマーカー11枚、キャラベル1隻、海賊船12隻です。種族バナー、特殊能力バッジ、各種マーカー、勝利コイン、増援ダイスは基本セットのものを使います。

準備は基本セットの手順に2つの作業を加えるだけです。失われた部族を置いたあと、海賊の印がある川に海賊船を1隻ずつ置きます。続いて、イベントマーカーをゲームのターン数と同じ枚数(5人なら8枚、4人なら9枚、2〜3人なら10枚)だけ裏向きに並べ、1枚目を表にします。このマーカーが、残りのターン数の目印も兼ねています。

川は通り道で、とどまれない

川の地域は、通常の2トークンではなく1トークンで征服できます。ただし再配置のステップで必ず空けなければならないため、海に関係する能力(Seafaring など)を持つ種族を除き、川を領地として維持することはできません。川は、離れた土地へ渡るためのコストの安い通り道という扱いです。

港、造船所、予見者の寺院

マップには3種類の特別な地域があります。港は支配する数が増えるほど得点が伸び、1つ目は1点、2つ目は2点、3つ目は3点で、3つ保持すれば合計6点が入ります。Zatu のレビューでは、この港が激しい取り合いになると書かれています。

造船所を持つプレイヤーは、1ターンに1回、キャラベルを好きな川に配置し、そこを新たな侵攻の起点にできます。キャラベルは手番の終わりに取り除かれます。予見者の寺院を持つプレイヤーは、手番中いつでも次のイベントをこっそり確認でき、望むならその内容を口頭で周囲に伝えられます(マーカー自体は見せません)。

毎ターン始めのイベント

各ターンの始めにイベントを1枚めくり、その効果を適用します。内容は次の4種類です。

  • 嵐(2枚):川の征服に、通常の1トークンではなく3トークンかかります。
  • 静かな水(3枚):何も起きません。
  • 厳冬(2枚):川が凍って通常の地域になり、征服に2トークンかかります。川にトークンを1つ残して1点を得られる地域として維持できますが、次のターンには離れなければなりません(次も厳冬ならそのまま残れます)。
  • 海賊(4枚):空いているすべての川に海賊船を置きます。海賊船に隣接する地域は、海賊船がいる間、得点が1点減ります。海賊船は戦闘で1トークンとして数え、通常の征服ルールで取り除けます。

ほかのルールは基本セットと変わりません。

スモールワールド リバーワールドの面白さと評価

めくる1枚で、攻める側と守る側の計画が入れ替わる

Zatu のレビュー(2019年)では、この拡張で最も大きな魅力を持つ要素としてイベントを挙げています。卓の全員が、めくられる1枚が自分の計画を後押しするのか、それとも台無しにしてしまうのかを気にしながら見守る、と表現されています。

同じレビューには、トロールの大軍が川の向こうから自分のエルフに攻め込みそうな場面で嵐が来て、渡るコストが高くなりすぎ、1ターン生き延びた例が出てきます。トロール側から見れば計画が崩れ、別の標的を探すことになります。イベントによって基本セットにはなかった運の要素が加わりますが、マイナスとなるイベントは3種類しかないため、何が起きるかはおおよそ予想できる、とも書かれています。

次のイベントを知っている人がいる

予見者の寺院を持つプレイヤーは、次のイベントを確認した上で、周囲に教えるかどうかを選べます。Zatu は、その際に本当のことを言っても嘘をついてもよい点に触れ、自分だけが先に知って備えつつ、次のターンに周りが悲鳴を上げる様子を眺められる面白さを挙げています。

港とキャラベルが盤面の弱いところを突く

Zatu によると、相手の防衛に大きな穴がある場合、造船所のキャラベルでそこを突くことができます。そのため、ほかのプレイヤーはトークンを偏りなく配置することを迫られます。ブログ Devon Dice の Joel Wright さんは、海賊が出たら、得点を守るために海賊を片付けるか、それが相手を助けることにならないかを考える必要があると書いています。

Joel Wright さんは、この拡張のおかげで棚に眠っていた『スモールワールド』を再び取り出し、毎回のゲーム会に持参するようになったそうです。マップとイベントによって毎ターン異なる立ち回りを求められ、1手ごとに戦術をしっかり考えさせられる、という評価です。

ボードゲーム Small World River World Small World 水域と海賊が織りなす新たな戦略の世界 新マップ4枚港支配で勝利拡張版 キャラベル移動 予見者の寺院利用 ランダムイベント多数 緊張感あふれる領土争い

気になる点

中身の量については指摘があります。Zatu は、シリーズの拡張の中でいちばん強力というわけではなく、内容は控えめ(そのぶん価格にも反映されている)と書いています。また、Devon Dice の Joel Wright さんは、新しい種族や特殊能力が収録されていない点を唯一の不満として挙げました。

マップ上の川の位置が固定されているため、Zatu は同じような戦略に落ち着きやすい点も指摘しています。基本セットの一部の種族や能力はこの拡張と合わず、ルールブックでも「飛行」の特殊能力を外すよう強く推奨されています。さらに Zatu は、川で有利になりすぎる「Seafaring」の能力と「Tritons」の種族も、始める前の合意で外してよいとしています。

また、得点計算の手間が増える点も挙げられています。Joel Wright さんは、種族の能力に加えて港による加点や得点にならない地域にも気を配る必要があり、川に入り込んだ海賊船を見落として点数を数え間違えてしまうことがある、と述べています。「いつもこの拡張で遊びたいわけではない」という感想も添えられています。

スモールワールド リバーワールドはこんな人におすすめ

向いているのは、基本セットを持っていて、繰り返し遊ぶうちに展開が読めてきた卓です。Joel Wright さんは、経験者に一段難しい判断を求めたいときに持っておくと重宝する拡張だと書いています。4〜5人で遊ぶ機会が多いなら、BoardGameGeek の投票でベストとされる人数とも重なります。

新しい種族や能力の組み合わせを増やしたい人には、この拡張だけでは物足りないかもしれません。Zatu は、マップを自分で組み立てる拡張『Small World: Realms』や、種族と能力を追加する『Power Pack 2』と混ぜて遊んだところ、どちらもうまく噛み合ったと報告しています。

輸入版で遊ぶときの注意

BoardGameGeek の投票では、ゲーム中に読む必要のある文章はないとされています。英語が必要になるのは、主にルールを確認するときです。

ルールは Days of Wonder の公式サイトで、英語のほかに日本語の PDF も配布されています(日本語ルールブック PDF)。遊ぶ前に、基本セットから「飛行」の特殊能力を抜いておくと、スムーズに準備が進みます。

よくある質問

この拡張だけで遊べますか?

遊べません。基本セットの『スモールワールド』が必要で、そこから種族バナーや特殊能力バッジ、各種マーカー、勝利コイン、増援ダイスを使用します。

何人で、どのくらいの時間がかかりますか?

プレイ人数は2〜5人で、時間の目安は40〜80分です。マップは人数の組み合わせに合わせて4枚用意されており、BoardGameGeek のユーザー投票では4〜5人がベストとされています。

海賊が出るとどうなりますか?

空いているすべての川に海賊船が置かれ、海賊船に隣接する地域は、海賊船がいる間、得点が1点減ります。海賊船は戦闘で1トークンとして数え、通常の征服ルールで取り除けます。

使えない種族や能力はありますか?

ルールブックでは「飛行」の特殊能力を外すよう強く推奨されています。また、Zatu のレビューでは、川で有利になりすぎる「Seafaring」と「Tritons」についても、事前の合意で外してよいとしています。

商品情報

価格は 5,720 円です。新品未開封の並行輸入正規品で、初期不良補償の対象として、到着後の状態確認にも丁寧に対応します。内容物は両面マップボード2枚(計4マップ)、イベントマーカー11個、キャラベル1隻、海賊船12隻です。

スモールワールド リバーワールド(Small World: River World)の商品ページ

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参考情報

  • Days of Wonder 公式: https://www.daysofwonder.com/game/small-world-river-world/
  • ルールブック(英語): https://cdn.svc.asmodee.net/production-daysofwonder/uploads/2024/07/790022-SWRW-Rules-EN.pdf
  • ルールブック(日本語): https://cdn.svc.asmodee.net/production-daysofwonder/uploads/2024/07/790022-SWRW-Rules-JA.pdf
  • BoardGameGeek: https://boardgamegeek.com/boardgame/207121/small-world-river-world
  • Zatu(2019年1月): https://zatu.com/blogs/reviews/small-world-river-world-review
  • Devon Dice(Joel Wright さん): https://devondice.co.uk/blog/joels-blog/small-world-river-world-expansion-review/
  • 海賊の効果は出典によって書き方が分かれます(ルールブックは「隣接する地域の得点が1点減る」、Devon Dice は「隣の土地が得点にならない」)。本文の記述はルールブックに合わせました。
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