タランチュラ・タンゴは、動物の鳴き声をまねながらカードを回していくアクションカードゲームです。2009年に Drei Magier Spiele から出た2〜5人用で、1ゲームは15分から20分ほど。カードには蜘蛛が何匹か描かれていて、その数がそのまま鳴きまねの回数になります。
反応の速さを競うゲームなので、得意不得意がはっきり出ます。それでも紹介する価値があるのは、負けている人ほど笑っている構造になっているからです。買う価値があるのは、4人か5人で集まる機会があり、勝ち負けを気にせず声を出せる卓を持っている人です。2人で遊ぼうと考えているなら、この記事の後半まで読んでから決めてください。
タランチュラ・タンゴの基本情報
| 原題 | Tarantel Tango |
|---|---|
| 日本語表記 | タランチュラ・タンゴ |
| 人数 | 2〜5人(ボドゲーマ、tlamagames、レビュアーの記載) |
| プレイ時間 | 15分から20分(ボドゲーマと当店の商品説明) |
| 対象年齢 | 7歳以上 |
| 発売年 | 2009年 |
| デザイナー | ジャック・ゼメ(Jacques Zeimet) |
| アートワーク | ロルフ・ヴォークト(Rolf Vogt) |
| 出版社 | Drei Magier Spiele。ボドゲーマは Devir と Studio G3 も関連企業として挙げている |
| ジャンル | 子供向け、カードゲーム、アクション、リアルタイム、動物(tlamagames の分類) |
| 言語依存 | カードに文字はない(tlamagames は Without text と記載) |
| カード枚数 | 120枚 |
タランチュラ・タンゴのルールと遊び方
準備は2手で終わります。テーブルの中央にタランチュラのタイルを1枚置き、120枚のカードを全員に均等に配り切る。配られたカードは中身を見ずに伏せたまま、自分の山札として持ちます。手札を選ぶ場面が一度もない、というのがこのゲームの骨格です。
スタートプレイヤーは、自分の山札の一番上をタイルの辺に接するように出します。出したあと、そのカードの絵に応じたリアクションを取り、次は左隣の人が同じことをする。カードを出すこと自体に判断は要らないので、遊んでいる間の負荷はすべてリアクションの側に集まります。
カードの絵で決まる5つのリアクション
frogkellogg のレビュアーがまとめたカードの種類は次のとおりです。
- 動物カードにタランチュラが1匹:その動物の鳴き声を1回まねてから、自分の山札の一番上を左隣の辺に置く
- 動物カードにタランチュラが2匹:2回まねてから、同じく左隣の辺に置く
- タランチュラのいない動物カード:無言のまま左隣の辺に置く
- タランチュラがおらず動物が2匹いるカード:鳴きまねをせず、2つ先のスペースに置く
- タランチュラのカード:全員でテーブルを叩き、一番遅かった人がテーブル上の全てのカードを自分の山札に加える
鳴き声は6種類が決まっています。ウシは「モー」、ロバは「イーヨー」、ヤギは「メー」、イヌは「ワン」、ネコは「ニャー」、オウムは「オウ」。オウムの鳴きまねについては、同レビュアーが「お前のようなオウムがいるか」と突っ込みを入れています。
制限時間は2秒です。鳴きまねを間違えたか、2秒を過ぎてしまった場合、その人はテーブル上のカードを総取りします。1枚のペナルティではなく、場に出ている分をまとめて引き取る点が効きます。
勝利条件と、ゲームが終わらない理由
手札、つまり自分の山札を全て無くした人が勝ちます。単純ですが、間違えた人がテーブル上のカードを全部引き取る以上、ミスの多い人の山は減るどころか増えていきます。tlamagames の紹介文は、動物たちがタランチュラに刺されたように叫びながら走り回っているが、毛むくじゃらの蜘蛛はダンスの相手を探しているだけだと書いています。叫んでいるのは、たいてい負けている側です。
タランチュラ・タンゴの面白さはどこにあるか
興味深いのは、このゲームを紹介している frogkellogg のレビュアーが、反射神経のゲームは苦手だと最初に断っていることです。おばけキャッチやドブルを挙げて「反応できない、頭に浮かんでも体が動かない」と書き、たいていなす術なく負けると認めている。それでもタランチュラ・タンゴを取り上げた理由として、相手のリアクションを見ているだけでもまあまあ楽しめるゲームだから、と述べています。
この構造は、勝敗の記録より遊んだ人の言葉によく表れます。ボドゲーマの hanikinu さんは4人で遊んだ日の記録に「ギリギリゲームになった感じ」と書き、こういう系が苦手な人がいるとその人ばかりがカードを取ることになると認めたうえで、その人が笑っていたのでよしとした、と続けています。同じ人がレビュー欄では、リズム系で毎回うまくいかないけれどあきらめたくないゲームだ、と一行だけ残しています。
もう1つは、判断が要らないことです。手札を選べないので、上手い人が計画で差を付ける余地がありません。差が付くのは反応の速さと、鳴き声を間違えないことだけ。7歳の子供と大人が同じ卓に着ける理由がここにあります。BoardGameGeek のユーザー評価は6点、複雑さは5段階で1.2という数値が tlamagames の商品ページに載っていて、後者はこのゲームの立ち位置を素直に表しています。
気になる点と、合わない人の条件
まず人数です。frogkellogg のレビュアーは大人数を推奨し、2人プレイは絶対にやめたほうがいいと書いています。理由は明快で、カードが120枚あるため、2人で分け切ると1人あたりの山札が相当な量になるからです。箱の表記は2人からですが、遊べることと楽しめることは別だという指摘として受け取っておくのが安全です。
次に、負ける人が固定される点です。上で引いたボドゲーマの記録が示すとおり、この手のゲームが苦手な人は取り続ける側に回ります。そのとき卓が笑っていれば成立しますが、笑わなければただの罰ゲームになる。同レビュアーが勝ち負けにこだわらないでやったほうが良いゲームだと結んでいるのは、この危うさを踏まえた助言でしょう。frogkellogg のレビュアーも、泥仕合になる可能性がなくはないので万人にはおすすめできない、と留保を付けています。
最後に、絵柄です。同レビューには、蜘蛛が苦手な人は写真を見ないようにという注意書きが冒頭に入っています。タランチュラは毛の質感まで描き込まれていて、テーブルの中央に置きっぱなしになります。蜘蛛が苦手な人がいる卓では、開ける前に一言確認しておく方がよいはずです。
タランチュラ・タンゴが向く卓
- 4人から5人で集まる機会があり、声を出して遊べる場所がある人
- ルール説明に時間をかけたくない人。判断の要素がないため、遊びながら覚えられます
- 7歳前後の子供と大人が同じ条件で遊べるゲームを探している人
- 勝敗より、その場の反応を楽しむ遊び方に慣れている卓
反射神経のゲームという括りでは、当店のおばけキャッチのレビューと比べると違いが見えます。おばけキャッチはコマを掴む正しさを競うのに対し、タランチュラ・タンゴは声を出す回数を間違えないことを競う。手より口が先に動く分、卓の騒がしさはこちらの方が上です。大人数で盛り上がる別方向のゲームを探しているなら、正体隠匿のスパイフォール2のレビューも参考になります。
輸入版のタランチュラ・タンゴで遊ぶときの注意
言語の壁はほぼありません。tlamagames の商品ページはこのゲームの言語を Without text と分類していて、実際にカードに書かれているのは動物と蜘蛛の絵だけです。鳴き声も日本語のものに置き換えて遊べます。上で挙げた「モー」「イーヨー」といった鳴き方は、日本語で紹介されているものです。
本品は新品、未開封品としてお届けする並行輸入正規品です。当店の商品説明が挙げているセット内容は、6種類の動物カード、蜘蛛カード、タランチュラタイル、そして日本語説明書です。なお tlamagames が自社の在庫について記載しているルールブックの言語はチェコ語、英語、ドイツ語で、日本語は含まれていません。同じゲームでも流通経路によって同梱される説明書が異なるため、この記事では両方を書き分けています。
小さな部品が含まれるため、3歳未満の子供がいる環境では窒息の危険にご注意ください。
タランチュラ・タンゴのよくある質問
何人で遊べますか
2人から5人です。ただし frogkellogg のレビュアーは大人数を推奨し、2人プレイは避けたほうがよいと書いています。カードが120枚あるため、2人だと1人あたりの山札が多くなりすぎるという理由です。
1ゲームはどれくらいかかりますか
15分から20分です。ボドゲーマの作品データと当店の商品説明が同じ値を載せています。tlamagames のパラメータ欄には別の数値もあり、出典によって幅があります。
何歳から遊べますか
7歳以上です。カードに文字がなく、手札を選ぶ判断も要らないため、大人と同じ条件で参加できます。ただし小さな部品が含まれるので、3歳未満の子供がいる環境では取り扱いにご注意ください。
間違えるとどうなりますか
テーブル上のカードを総取りします。鳴きまねの制限時間は2秒で、間違えた場合も遅すぎた場合も同じです。自分の山札を無くした人が勝ちなので、間違えるほど勝ちから遠ざかります。
日本語の説明書は付いていますか
当店の商品説明では、セット内容に日本語説明書が含まれています。カード自体に文字はないため、ルールを一度覚えてしまえば説明書を読み返す場面はほとんどありません。
商品情報
タランチュラ・タンゴ(Tarantel Tango) Drei Magier Spiele、2〜5人用、7歳以上、新品・未開封品の並行輸入正規品
価格: 2,370 円
セット内容: 6種類の動物カード、蜘蛛カード、タランチュラタイル、日本語説明書付き
万が一不備がございましたら、初期不良補償の対象として迅速に対応いたします。
商品ページで在庫と写真を見るタランチュラ・タンゴの商品ページに移動します
参考情報
- ボドゲーマの作品データ(日本語)
- ボドゲーマ hanikinu さんのレビュー(日本語)
- ボドゲーマ hanikinu さんのリプレイ日記(日本語)
- frogkellogg によるルール解説とレビュー(日本語)
- tlamagames の商品ページと作品パラメータ(英語)
プレイ時間には出典による食い違いがあります。ボドゲーマと当店の商品説明は15分から20分、frogkellogg は15分、tlamagames のパラメータ欄は16分から30分で、同ページのチェコ語の欄には10分から20分と書かれています。この記事では、複数の出典が一致する15分から20分を採りました。