『マイシェルフィー(My Shelfie)』は、立体の本棚にアイテムタイルを上から落として並べていく2〜4人用のボードゲームです。手番でやることは、共通の場からタイルを1〜3枚取って、自分の本棚の1列に入れるだけです。それでも、どの列に何を入れるかで得点が大きく変わり、約30分のあいだ手元の棚から目が離せません。
デザイナーは、マシュー・ダンスタン(Matthew Dunstan)とフィル・ウォーカー=ハーディング(Phil Walker-Harding)の2人です。イタリアの Cranio Creations が発売し、米国では Lucky Duck Games が流通させています。国内のボードゲームサイト「ボドゲーマ」では2022年発売とされています。
家族や友人と30分ほどで遊べる、ルールの説明が短いゲームを探している人に向いています。反対に、相手との駆け引きや重い戦略を求める人には物足りないかもしれません。実際のレビューにも、その両方の声があります。
マイシェルフィーの基本情報
| ゲーム名 | My Shelfie(マイシェルフィー) |
|---|---|
| 人数 | 2〜4人 |
| 時間 | 約30分(出版社の表記は25分) |
| 対象年齢 | 8歳以上 |
| デザイナー | マシュー・ダンスタン、フィル・ウォーカー=ハーディング |
| 出版社 | Cranio Creations(米国の流通は Lucky Duck Games) |
| 内容物 | 本棚4台、アイテムタイル132枚、リビングのボード1枚、共通目標カード12枚、個人目標カード12枚、スタートプレイヤーの椅子1個、得点タイル9枚、布袋1つ |
| 言語 | 英語版(日本語は含まれませんが、アイコンで遊べます) |
タイルの絵柄は、本や植物、猫、肖像画、トロフィー、ボードゲームといった部屋の小物です。出版社の説明では、新しい本棚を家に持ち帰り、お気に入りの品で埋めていくという設定になっています。
マイシェルフィーのルールと遊び方
準備
テーブルの中央にリビングのボードを置き、人数に応じた配置でタイルを並べます。各自、プラスチックの本棚を組み立てて自分の前に立てます。本棚は横5列、縦6段の30マスです。個人目標カードを1枚ずつ配り、共通目標カードを2枚表向きにして、それぞれの横に得点タイルを重ねて置きます。
手番はタイルを取って1列に落とす
手番では、リビングのボードからタイルを1〜3枚取ります。取れるタイルはまっすぐ一列に隣り合っており、手番の開始時点で少なくとも1辺が空いていなければなりません。取ったタイルは、好きな順番で自分の本棚の1列にすべて上から落とします。四目並べのように、タイルは列の下から積み上がっていきます。
タイルを3枚取って入れるなら、その列に3マス以上の空きが必要です。ボードのタイルが残り少なくなったら、最初と同じ配置で補充します。
得点の4つの源
- 個人目標:カードに描かれた位置に、指定された種類のタイルが何箇所入っているかで得点が入ります。
- 共通目標:カードに描かれた並びを作ると、その時点で残っている一番高い得点タイルを獲得できます。早く達成した人ほど得点が高くなります。
- 同じ種類のまとまり:ゲーム終了時に、同じ種類のタイルが隣り合ってつながっていると、3枚で2点、4枚で3点、5枚で5点、6枚以上で8点が入ります。
- 最初に埋めた人:本棚を最初にすべて埋めた人は1点を獲得します。
ゲームの終わり
誰かが本棚の30マスをすべて埋めると、ゲーム終了の合図です。その周の残りのプレイヤーも手番を行って全員の手番数をそろえてから、得点を合計します。最も得点が高い人の勝ちです。
マイシェルフィーの面白さと評価
1列にしか入れられない制約が悩ませる
米国のレビューサイト Opinionated Gamers の編集者 Dale Yu は、取ったタイルを1つの列にしか入れられない制約を高く評価しています。この制約があるからこそタイル選びに悩み、ゲームが成り立っているという見方です。欲しいか迷うタイルをもう1枚取るかどうかで、得することも損することもあるからです。
何枚取るかという判断にも悩みがあります。毎回1枚ずつ取れば棚はきれいに整いますが、他の人が毎回3枚取っていれば、ゲームが終わるころに自分の棚は半分空いたままになってしまいます。共通目標は早く達成した人ほど得点が高いので、急ぐ理由もあります。棚を整えるか、先を急ぐか。短い手番のたびに、この判断を迫られます。
立体の本棚は見た目以上に役に立つ
テーブルの上に立てた本棚は、人目を引きます。家族向けのゲームを紹介する Gaming with Sidekicks のレビューでは、遊んでいるそばを通る人が、何のゲームだろうと振り返って見に来たというエピソードが紹介されています。Opinionated Gamers に寄稿した別のプレイヤーは、縦置きの本棚は見た目だけでなく、他の人の進み具合を見やすくする点でもゲームの面白さを高めていると述べています。共通目標は早い者勝ちなので、相手の棚が見えていることが判断に直結します。
説明が短く、家族で遊べる
Dale Yu は、人に教えやすく、ルールやアイコンも分かりやすいと評価しています。Gaming with Sidekicks のレビューによれば、年少のプレイヤーは深く考えずにタイルを棚に入れるだけでも楽しめるそうです。ボドゲーマのレビューにも、60代の両親を交えて家族で遊んだ投稿や、9歳の子どもを交えて3人で遊んだ投稿があります。
気になる点
ボドゲーマのレーティングは、7点と6点がそれぞれ3割ほどで、評価の中心は10点満点の6〜7点です。見た目がかわいらしくルールもシンプルだが「もう1エッセンス欲しい」というレビューや、少しずつ取らないと棚をきれいに並べにくく、自分には合わなかったというレビューがあります。プレイ感の投票でも「アート・外見」が最も多く、「戦略・判断力」がそれに続きます。
コンポーネント(内容物)については、Dale Yu がスタートプレイヤーの椅子(厚紙を組み立てる部品)がすぐにばらけてしまい、使うのをやめたと書いています。誰から始めたかを覚えておくための目印なので、使わなくても問題なく遊べます。タイルを何度も滑らせて落とすことによる傷みを心配していたものの、特に問題は起きていないそうです。
マイシェルフィーが向く人
2〜4人で、夕食後などに30分ほどで1ゲームを遊びきりたい家族や友人に向いています。手番でやることはシンプルですぐに説明が終わるため、ボードゲームに慣れていない人でも遊びやすいゲームです。並べた棚を眺める楽しさもあり、見た目がかわいいゲームが好きな人にも合います。
2人で遊ぶことが多い方には、当店のレビュー記事で2人用のカードゲーム『フンギ』や、石を重ねて動かす2人用の『カワレ』も紹介しています。どちらも2人専用ですが、マイシェルフィーなら最大4人まで同じルールで遊べます。
輸入版で遊ぶときの注意
当店の商品は英語版で、日本語の表記はありません。ただし、タイルは絵柄で区別でき、目標カードも図で示されているため、商品説明のとおりアイコンを見ながら遊べます。英語を読む必要があるのは、主にルールの説明書です。
詳しい手順はこの記事の「ルールと遊び方」にまとめています。出版社の Cranio Creations の商品ページからは、ルール説明書の PDF(イタリア語版)をダウンロードできます。なお、ボドゲーマには日本語版の通販ページも掲載されています。
よくある質問
何人で遊べますか?
2〜4人です。リビングのボードに並べるタイルの配置は、遊ぶ人数に合わせて変えます。
1ゲームにかかる時間は?
約30分です。出版社の Cranio Creations は25分と表記しています。
英語が読めなくても遊べますか?
タイルは絵柄で、目標カードは図で示されているため、アイコンを見ながら遊べます。ルールはこの記事の「ルールと遊び方」で確認できます。
何歳から遊べますか?
対象年齢は8歳以上です。レビューには、年少のプレイヤーはタイルを棚に入れるだけでも楽しめるという声があります。
商品情報
価格は 10,180 円です。メーカー純正の新品未開封品で、海外で正規流通している商品の並行輸入品です。言語は英語で、日本語は含まれません。
マイシェルフィーの商品ページ
通販ページで商品を確認する参考情報
- Cranio Creations「My Shelfie」: https://www.craniocreations.it/en/prodotto/my-shelfie/
- Opinionated Gamers「Dale Yu: Review of My Shelfie」: https://opinionatedgamers.com/2023/05/03/dale-yu-review-of-my-shelfie/
- Gaming with Sidekicks「Game Review: My Shelfie」: https://gamingwithsidekicks.com/2023/05/14/game-review-my-shelfie/
- ボドゲーマ「マイシェルフィー」: https://bodoge.hoobby.net/games/my-shelfie
出典によってプレイ時間の表記が異なります。当店の商品ページとボドゲーマは約30分(30分前後)、出版社の Cranio Creations は25分としています。