『レッド7(Red7)』は、1から7の数字が7色ずつ入った49枚のカードで遊ぶ、2〜4人用のカードゲームです。場の中央にはそのときの「勝ち方」を決めるカードが1枚置かれ、最初は赤の「一番大きい数字を持っている人が勝ち」というルールから始まります。手番の終わりに勝っていなければ、その場で脱落となります。
このゲームの面白さは、勝ち方そのものを自分の手で書き換えられる点にあります。赤で負けているなら、偶数の枚数を競う緑に変えてしまえばいいのです。ただし、変えた後も自分が勝っていなければ脱落するため、ルールの書き換えは常に賭けになります。
先に結論を書くと、5〜10分ほどで終わる短いゲームを、3〜4人の卓で何度も回したい人に向いています。2人で遊ぶことが多い卓や、1回で重い読み合いをじっくり味わいたい人には、評価が分かれそうです。
レッド7(Red7)の基本情報
| ゲーム名 | Red7(レッド7) |
|---|---|
| 人数 | 2〜4人 |
| 時間 | 5〜10分(1ゲーム)。当店の商品情報では1ラウンド5〜15分 |
| 対象年齢 | 9歳以上 |
| デザイナー | Carl Chudyk、Chris Cieslik |
| 出版社 | Asmadi Games |
| 発売年 | 2014年 |
| 内容物 | 数字カード49枚(1〜7が7色)、スタートルールのカード1枚、色の強さを示す参照カード4枚、手番の要約カード2枚、説明書 |
| 言語依存 | 低い。カードには数字と色、勝ち方が書かれており、勝ち方の説明文は英語表記 |
レッド7のルールと遊び方
準備は、各プレイヤーに手札を7枚ずつ配り、山札からもう1枚を自分の前に表向きで置くだけです。自分の前に並べるカードの列を「パレット」、場の中央で勝ち方を決めるカードの山を「キャンバス」と呼びます。キャンバスの最初の1枚は赤のルール(一番大きい数字が勝ち)です。基本ルールでは手札の補充がないため、最初に配られた7枚だけでゲームの最後まで戦うことになります。
手番でできること
手番の選択肢は次の4つです。
- 手札を1枚パレットに出す
- 手札を1枚キャンバスに出して、勝ち方を変える
- パレットに1枚出してから、キャンバスにも1枚出す
- 何もしない(その場で脱落)
どれを選んだ場合でも、手番の終わりに現在の勝ち方でトップに立っていなければ脱落となります。最後まで残った1人が勝ちです。
7色の勝ち方
| 色 | 勝ち方 |
|---|---|
| 赤 | 一番大きい数字を持っている |
| 橙 | 同じ数字を最も多く持っている |
| 黄 | 同じ色を最も多く持っている |
| 緑 | 偶数のカードを最も多く持っている |
| 青 | 異なる色を最も多く持っている |
| 藍 | 最も長い連番を作っている |
| 紫 | 4未満の数字を最も多く持っている |
数字で並んだときは色で勝負を決めます。赤が最も強く、虹の色の順に紫が最も弱いため、赤の7はどのような同点勝負にも勝てる1枚です。
上級ルール
説明書には、基本ルールのほかに上級ルールも載っています。オーストリアのレビューサイト spieletest.at によると、キャンバスに出したカードの数字が自分のパレットの枚数より大きければ、山札からカードを1枚引くことができます。勝ち残ったときにパレットの勝利カードを得点として集める遊び方もあります。さらに奇数カードに効果を付けるルールを加えると、5ならもう1枚パレットに出せ、3なら1枚引け、1なら相手のパレットから1枚取り除けます。
レッド7の面白さと評価
1枚に2つの使い道がある
アメリカのレビューサイト Board Game Quest は、Red7 に5点満点で3.5点を付けました。評価の理由に挙げているのは、同じカードをパレットにも勝ち方の変更にも使える点です。レビュアーは、この2通りの使い道があることで手札のやりくりに深みが生まれている、と書いています。
生き残るだけでは勝てない
同じレビューには、遊び始めのころは負けるたびに配られた手札のせいにしていた、という振り返りが載っています。そのうち、目の前の手番を生き延びることだけを考えていたのが敗因だと気付いたそうです。勝ち方を自分に有利な色へ変えたときに押し切れるよう、先の手番を見据えてパレットを育てておく必要がある、というのがレビュアーの結論です。相手が赤の7を出してきたら、勝ち方を赤に戻しても意味がありません。そうした先の読み合いが効いてきます。
すぐ説明できて、すぐもう1回遊べる
Board Game Quest によれば、ルールの説明は2分ほどで済み、家族にも友人にもすぐに理解してもらえたそうです。1ゲームが短いので、終わった瞬間に「もう1回」と言いたくなる、という感想も載っています。勝ち方が毎ターン変わる点から Fluxx と比べられることが多いものの、レビュアーは実際に遊んでみて別物だと判断しています。
気になる点
1つめは人数です。Board Game Quest は、2人だと早く終わりすぎて、手札が減っていく緊張感が味わえないと指摘し、3〜4人で遊ぶのが最も楽しいとしています。一方で spieletest.at は、2人なら見通しが利き、3〜4人になると読みにくく荒れた展開になると書いています。きっちり読み切れる勝負と荒れる勝負のどちらを好むかによって、合う人数は分かれそうです。
2つめは運です。基本ルールでは最初の7枚だけで戦うため、手札が弱いと打てる手が限られてしまいます。Board Game Quest もこの点を認めたうえで、救いなのは次のゲームまで5分しかかからないことだ、としています。
3つめは基本ルールのシンプルさです。spieletest.at は基本ルールについて、戦術の余地が少なく、最後まで都合の良いカードを手元に残しておく我慢比べに近いと評し、上級ルールを加えると別のゲームになると書いています。反対に Board Game Quest のレビュアーは基本ルールが一番好みで、上級ルールは不要だったという立場です。
4つめは説明書です。2つのレビューサイトのどちらでも、説明書の分かりにくさが挙げられています。Board Game Quest では同点の処理が曖昧だったため、ネットで調べ直したそうです。
レッド7が向く人
重いゲームの合間や、全員がそろうまでの待ち時間に、短いゲームを何度も回したい卓に向いています。3〜4人で遊ぶ機会が多ければ、なおさら楽しめるでしょう。ルールが途中で変わっていくカードゲームとしては、当店の記事「Math Fluxx のレビュー」で紹介した Fluxx シリーズがよく比較されます。ただし Red7 は手番の終わりに勝っていなければ脱落するため、1手ごとの判断は Red7 のほうが重くなります。
輸入版で遊ぶときの注意
カードには数字と色と勝ち方が書かれており、勝ち方の説明文は英語です。とはいえ勝ち方は7種類だけなので、この記事の表を手元に置いておけば英語が苦手でも困ることはないでしょう。当店の商品情報でも、英語表記によるプレイへの支障はないとしています。
気を付けたいのは説明書で、spieletest.at によると英語のみで、しかも分かりにくい書き方になっているとのことです。特に同点の処理は、この記事の「数字で並んだら色で決着、赤が最強で紫が最弱」を先に押さえておけば迷わずに済みます。なお日本語版については、今回確認した出典の中に情報が見当たりませんでした。
よくある質問
何人で何分くらい遊べますか
2〜4人で遊べます。1ゲームは5〜10分ほどで、当店の商品情報では1ラウンド5〜15分としています。
2人でも楽しめますか
遊べますが評価は分かれています。Board Game Quest は2人だと早く終わりすぎてしまうとして3〜4人を勧めており、spieletest.at は2人のほうが見通しが利くと書いています。
英語が読めなくても遊べますか
問題なく遊べます。カードに書かれている英語は7種類の勝ち方の説明だけなので、勝ち方の一覧を用意しておけば困りません。なお、説明書は英語のみとなります。
同点のときはどうなりますか
色の強さで決まります。赤が最も強く、虹の順に弱くなって紫が最も弱くなります。赤の7はどのような同点勝負にも勝ちます。
商品情報
価格は 1,960 円です(通常価格 2,200 円)。正規品の新品未開封品をお届けします。
レッド7(Red7)の商品ページ
通販ページで商品を確認する参考情報
- Board Game Quest「Red7 Review」: https://www.boardgamequest.com/red7-review/
- spieletest.at「Red 7」: https://www.spieletest.at/gesellschaftsspiel/4693/Red-7
プレイ時間は出典によって幅があり、Board Game Quest は5〜10分、spieletest.at は10分、当店の商品情報は1ラウンド5〜15分としています。また、緑の勝ち方について、spieletest.at では奇数と書かれていますが、Board Game Quest と当店の商品情報では偶数としているため、本記事でも偶数として掲載しました。