コンテンツへスキップ
戦略ボードゲーム サントリーニ 第2版 Santorini Second Edition Roxley 2人から4人 約20分 8歳以上 40種類神々英雄能力カード シンプルルール 奥深い戦略性 アブストラクトゲーム 建設者 白壁建物 移動建設 リプレイ性

『サントリーニ 第2版』レビュー|2〜4人・20分、32柱の神で変わる立体の読み合い

『サントリーニ 第2版(Santorini: Second Edition)』は、白い建物と青いドームを積み上げて、自分のワーカーを3段目の屋上に立たせることを競うアブストラクト戦略ゲームです。出版社の Roxley Games によれば、プレイ人数は2〜4人、時間は約20分、対象年齢は8歳以上で、いちばん面白いのは2人のときです。2025年に発売された第2版には、神カード32枚とモードカード4枚が入っています。

手番でやることは、移動と建設の2つしかありません。それでも、レビューサイト Meeple Mountain は、この柔らかい見た目を「罠」と呼んでいます。かわいらしい箱を開けて席に着いた相手が、気づけば序盤の定石を考え込んでいる、という意味です。相手が上ろうとした塔にドームをかぶせて勝ち筋を消すような、読み合いの深い対戦になります。

2人で短時間に、運の要素が少ない対戦をしたい人には有力な候補です。一方、神の能力は完全には釣り合っていないので、毎回まったく対等な条件で戦いたい人には合わない場面があります。

戦略ボードゲーム サントリーニ 第2版 Santorini Second Edition Roxley 2人から4人 約20分 8歳以上 40種類神々英雄能力カード シンプルルール 奥深い戦略性 アブストラクトゲーム 建設者 白壁建物 移動建設 リプレイ性

サントリーニ 第2版の基本情報

ゲーム名 Santorini: Second Edition(サントリーニ 第2版)
人数 2〜4人(出版社はベストを2人としています)
時間 約20分
対象年齢 8歳以上
デザイナー ゴード・ハミルトン(Gord Hamilton)
出版社 Roxley Games(型番 ROX305)
発売 2025年
主な内容物 島のボードと崖、海のボード、ワーカーのミニチュア6体、建物(ブロックとドーム)、神カード32枚、モードカード4枚、ルールシート
言語依存 基本ルールは文字を使いません。神カードとモードカードの能力文は英語です
日本語版 今回調べた出典では確認できませんでした

同じ第2版の系列には、神カード100枚とモードカード12枚を収めた上位版の「パンテオン版」もあります。当店で扱うのは、神カード32枚とモードカード4枚の通常版です。通常版に入らなかった神々は、Soaring over Olympus、Tides of Poseidon、Seasons of Chaos、Hiding in the Underworld の4つの拡張に分かれて発売されています。

サントリーニのルールと遊び方

以下は、Roxley Games の商品ページと第2版のルールシートをもとにまとめたものです。

手番は「移動」と「建設」の2段階

手番では、まず自分のワーカーを1体選び、隣のマスへ動かします。隣とは、上下左右と斜めを合わせた周囲8マスです。同じ高さのマスへはそのまま移動でき、1段高いマスへは上れますが、2段以上の段差は上れません。下りるときは何段でもかまいません。

動かしたら、そのワーカーの隣のマスに建物を1段建てます。建物は1段目、2段目、3段目のブロックを下から順に積み、3段目の上にはドームを置きます。ドームを置いたマスはもう使えません。ブロックは数に制限がないものとして扱い、足りなくなったら完成した塔を1つ取り除いて、地面にドームを置きます。

勝ち方は2通り

どちらかのワーカーが3段目に上った時点で、そのプレイヤーの勝ちです。もう1つの勝ち方を、Meeple Mountain は次のように紹介しています。相手のワーカーを、どこにも動けない位置へ追い込むことでも勝てます。建てる場所を選ぶことが、そのまま相手の進路をふさぐ手になるわけです。

神カードとモードカード

ルールシートでは、最初の1戦をアルテミス対デメテルで遊ぶよう案内しています。慣れたら、モードカードを使って神の配り方を決めます。神カードは、それぞれ基本ルールを書き換える能力を持っています。Meeple Mountain が挙げた例では、アルテミスは1手番に2回移動でき、デメテルは2回建設でき、ゼウスは自分のワーカーの真下に建物を建てられます。

3人以上でも遊べます。ルールシートの用語集には、負けたプレイヤーは駒と能力を盤面から除き、2人以上が残っていればゲームを続ける、と書かれています。チームを組む場合は、ワーカーを共有し、勝ち負けもチームで決まります。

サントリーニ 第2版の面白さと評価

競争と妨害が同じ1手の中にある

Meeple Mountain はサントリーニについて、3段目の屋上へ先に着く競争であると同時に、移動と建設の制限を使って相手の計画をつぶし合う空間のゲームだと説明しています。屋上の一歩手前まで来た相手の塔にドームを置く。相手が建てたかったマスに自分のワーカーを動かす。こうした妨害は単なる時間稼ぎで終わらず、相手を動けなくして勝つ道にもつながります。同サイトは、長期的な計画とその場の柔軟な対応の両方が報われるゲームだと評しています。

32柱の神で、遊び方が組み合わせごとに変わる

Meeple Mountain によれば、基本ルールだけでも数十回は楽しめます。神カードを入れると、自分の能力をどう使うかに加えて、相手の神にどう対応するかを考えることになります。同サイトは、この箱だけで約900通りの組み合わせがあると紹介しています。評価は5段階の表現で最上位の「Excellent - Always want to play」でした。なお、このレビューは出版社から無償でゲームの提供を受けて書かれたと開示されています。

第2版で変わった点

レビューサイト Board's Eye View は、2017年に第1版を紹介し、第2版も取り上げています。それによると、第1版には神の強弱に差があり、強い神を引くか弱い神を引くかで、腕前の差を競うゲームが運次第になってしまうという不満がありました。第2版では、その一部の神の能力が調整されています。第1版で登場したプロモーション用カードの神も一部収録され、神の顔ぶれが少し変わりました。

同サイトが第2版の大きな利点として挙げたのは、能力の全文がカードの裏面に書かれたことです。第1版では、カードの絵記号だけでは能力が分からず、その都度ルールブックを確認する必要がありました。ルールシートも1枚にまとまっています。建物の造形は少し細かくなり、ワーカーのミニチュアは大きくなったそうです。

気になる点

神の能力は、完全には釣り合っていません。Meeple Mountain は、これだけ数が多ければバランスを取るのは無理だと書いています。そのうえで、一見不利な組み合わせの多くは工夫の余地がある、と続けています。第2版では強すぎた能力と弱すぎた能力が修正され、一部の神のカードの裏には、一緒に使わないほうがよい神も記されています。それでも、対等な条件での純粋な読み合いだけを求める人には、引いた神の差が気になるかもしれません。

人数の面では、出版社自身がベストを2人としています。Board's Eye View も、4人まで遊べるが2人のときがいちばんよいと書いています。3人や4人で遊ぶことが多いなら、この点は考慮しておく必要があります。

すでに第1版を持っている人は、Board's Eye View の言葉を借りれば、第2版を「必要とはしない」かもしれません。第2版のルールシートには、旧版の崖、海のボード、建物、ワーカーは第2版でも使えると書かれています。ただし、旧版の神カードは新しいカードに置き換えるよう案内されています。

Board's Eye View は、カードの質感については第1版のやや光沢のある仕上げのほうが好みだったとも述べています。

サントリーニはこんな人におすすめ

2人で20分ほどの対戦を何度も繰り返したい人に向いています。サイコロや山札による運の要素がなく、勝敗は盤面の読みで決まります。基本ルールは出版社が「30秒で教えられる」と言うほどシンプルなので、ボードゲームに慣れていない相手ともすぐに遊び始められます。

2人用のアブストラクトゲームでは、当店のブログに『Hive Pocket(ハイヴポケット)』の記事もあります。ハイヴは盤を使わずタイルを並べていくゲームで、サントリーニは立体の島の上で高さを競います。同じ読み合いでも、高さという軸があるのがサントリーニの特徴です。

サントリーニ 第2版の輸入版で遊ぶときの注意

当店の商品は英語版で、日本語説明書は付きません。基本ルールは移動と建設と勝利条件だけなので、上の「ルールと遊び方」の内容で遊び始められます。

英語を読む必要があるのは、神カードとモードカードです。第2版では能力の全文がカードの裏面に英語で書かれています。ルールシートの案内どおり最初の1回はアルテミスとデメテルで遊び、そのあと使う神を1枚ずつ訳しながら増やしていけば、一度に読む英文は少なくて済みます。英語のルールシートは、Roxley Games の公式サイトで PDF が公開されています。

日本語版が出ているかどうかは、今回調べた出典では確認できませんでした。

よくある質問

サントリーニは何人で、何分くらいで遊べますか?

出版社の表記では2〜4人、約20分、8歳以上です。出版社はベストの人数を2人としています。

英語が読めなくても遊べますか?

基本ルールは文字を使わないので、ルールを覚えれば遊べます。神カードとモードカードの能力文は英語なので、神を使うときは訳が必要です。

第1版と第2版の違いは何ですか?

第2版では一部の神の能力が調整され、能力の全文がカードの裏面に書かれました。神の顔ぶれも少し変わっています。旧版の崖、海のボード、建物、ワーカーは第2版でも使えますが、神カードは新しいものに置き換えるよう案内されています。

パンテオン版とは何が違いますか?

パンテオン版は神カード100枚とモードカード12枚を収めた上位版です。当店で扱う通常の第2版は、神カード32枚とモードカード4枚です。

商品情報

価格は 9,271 円です。新品未開封の並行輸入品で、英語版です。日本語説明書は付きません。

サントリーニ 第2版の商品ページ

通販ページで商品を確認する

参考情報

  • Roxley Games「Santorini」商品ページ: https://roxley.com/products/santorini
  • Roxley Games「Santorini Pantheon / Second Edition Rulebook」: https://roxley.com/santorini-rulebook
  • Meeple Mountain「Santorini: Second Edition Game Review」: https://www.meeplemountain.com/reviews/santorini-second-edition/
  • Board's Eye View「Santorini (2nd edition)」: https://www.boardseyeview.net/post/santorini-2nd-edition

プレイ時間は出典によって異なります。出版社の Roxley Games と販売店の商品情報は20分、Meeple Mountain の掲載データは30分としています。この記事では出版社の値を採用しました。また、販売店の商品説明には神の能力を40種類とするものがありますが、第2版の通常版に入っている神カードは、出版社の比較表では32枚です。

ブログに戻る

目次

コメントを残す

コメントは公開前に承認される必要があることにご注意ください。